働き方の多様化により、暮らす場所を限定しないライフスタイルに注目が集まっています。
その一つが「二拠点生活」です。
地方と都市を行き来しながら暮らすことで、自然環境や地域との関わりを日常に取り入れるライフスタイルが広まりつつあります。
その選択肢のひとつとして、「セカンドハウスシェア」という住まい方が注目されています。
セカンドハウスシェアは、単なる宿泊や別荘の所有とは異なり、「暮らす」ことを前提にした住まい方です。
今回は、セカンドハウスシェアとは何か、貸別荘・サブスクサービスとの違い、そしてどんな人に向いているかを解説します。
セカンドハウスシェアとは?

セカンドハウスシェアは、都市の自宅とは別に「もう一つの家」を複数人で共有し、暮らすように過ごす住まい方です。
ホテルや観光向けの貸別荘とは異なり、「生活感のある滞在」を重視している点が特徴です。
滞在中は、自分で清掃や生活の工夫を行いながら、地域の日常に溶け込むような体験ができます。
住まい方の方法は複数ありますが、代表的なのは タイムシェア型と共同オーナー型のモデルです。
これらは単なる利用ではなく、拠点としての“場”や“体験”の共有という性質を持っています。
セカンドハウスシェアのサービス紹介

以下では、代表的なセカンドハウスシェアサービスを紹介します。
どのサービスも、「暮らすように過ごす別拠点の住まい」を実現することを目的としています。
SymTurns(シムターンズ)
SymTurns(シムターンズ) は、空き家オーナーと二拠点生活を望む人をつなぐ プラットフォーム型のシェアサービス です。
所有している別荘や住宅を、複数の利用者で共同利用できる仕組みを提供しています。
オーナーは利用条件やルールを設定でき、利用者との調整や管理のサポート機能もあります。
こうしたプラットフォームによって、タイムシェアリングの形式で「二拠点生活」の住まいを共有することが可能になっています。
セカンドハウスシェアmaru2(まるに)
maru2(まるに) は、京都を中心に展開されているセカンドハウスシェアサービスです。
1軒の家を複数の利用者で共同利用し、滞在期間を分け合うタイムシェア型の仕組みを採用しています。
利用者は、清掃や管理を自ら行い、暮らすような体験を楽しめるのが特徴です。
また、利用者同士の交流を促進する仕組みもあり、地域とのつながりを感じながら滞在することができます。
こうした「生活感のある滞在」は、単なる宿泊とは大きく異なります。

SANU 2nd Home Co-Owners
SANU 2nd Home Co-Owners は、共同オーナー型のセカンドホームサービスです。
複数人で別荘を所有し、年間の利用日数に応じて活用できる仕組みを提供しています。
利用者は、所有権比率に応じて別荘を利用できるほか、維持管理の負担を抑えながら「もう一つの家」を持つことができます。
エリアは伊豆、軽井沢、那須、蓼科といった人気の別荘地が多く、シェアセカンドハウスならではの手が届きやすい価格であることも魅力です。
また、オーナーは全国の『SANU 2nd Home』を利用することもできるため、季節や気分で滞在先を選べるのも特徴です。

サブスクリプション型多拠点シェアとの違い

セカンドハウスシェアとよく比較される住まい方に、サブスクリプション型多拠点シェアがあります。
これは、月額の会費を払うことで全国の複数の拠点を自由に利用できるサービスです。
代表的なサービスとしては「ADDress」や「HostelLife」があり、複数の物件を選べるのが特徴です。
サブスクリプション型は、利用する拠点を自由に選ぶことができ、移動の自由度が高い点が魅力です。
一方、セカンドハウスシェアは特定の拠点を所有するということや、「暮らす」体験を重視していることなど、暮らしに密着した時間の過ごし方や地域との関わりを重視する人に向いています。
ホテルや貸別荘との違い

セカンドハウスシェアを理解するうえで、ホテルや貸別荘との違いを整理しておくことは重要です。
これらはいずれも「別の場所に滞在する」ことを可能にしますが、その目的や体験価値が異なります。
まずホテルは、短期間の宿泊に特化しており、清掃やサービスが提供される点が特徴です。
観光やビジネス出張など、短期の利用には優れていますが、「暮らす」感覚は得にくいと言えます。
貸別荘は、家を丸ごと借りることができ、家族やグループの滞在には向いています。
しかし、それでも生活そのものの体験や地域との関わりの濃さという点ではセカンドハウスシェアとは目的が異なります。
セカンドハウスシェアは、生活を組み込んだ滞在を実現することで、「暮らしの延長線上」にある住まい方の選択肢として位置づけられています。
セカンドハウスシェアはどんな人に向いている?

セカンドハウスシェアの住まい方は、全ての人におすすめというわけではありません。
下記で挙げる点を参考に、「自分のライフスタイルに合うかどうか」を考えると、選択肢としての適合度が分かりやすくなります。
向いている人
- 二拠点生活を“体験”したい人
セカンドハウスシェアは、観光やホテル滞在とは異なり、日常生活に近い形で滞在できる点が魅力です。
週末や長期休暇を活用し、地方と都市を往復するライフスタイルを試したい人に向いています。 - 定期的に同じ拠点に通いたい人
ホテルや貸別荘のような単発滞在ではなく、何度も同じ拠点に通いながら過ごすことを目的とする人には合っています。
地域との関わりが深まり、暮らしの感覚を体感しやすくなります。 - コストを分散したい人
共同利用や共同所有といった仕組みにより、単独所有よりも初期費用や管理負担を分散できる可能性があります。
これは、別荘所有に懸念がある人にとって大きなメリットです。 - 地域や人とのつながりを楽しみたい人
他の利用者や地域住民との関係を楽しみながら、暮らしの延長として拠点を共有したい人に向いています。
向かない人
- 観光や休暇だけを目的とする人
純粋に観光やレジャー目的であれば、ホテルや貸別荘の方が利便性・快適性 に優れます。
生活目的ではない場合、シェアハウスの仕組みは煩雑に感じられることがあります。 - ルール調整や共同管理が苦手な人
利用者同士で一定のルールや共有の調整が必要になるケースがあります。
こうしたやり取りを面倒に感じる人には不向きです。 - 突然の移動や予定変更が多い人
滞在拠点を自由に変更したい場合、セカンドハウスシェアはある程度の計画性が求められるため、気ままなスタイルの人には向かない場合があります。 - 完全なプライバシーを重視する人
共有型の仕組みの性質上、スペースの共有に対して抵抗がある人には合わない場合があります。
まとめ
今回は、セカンドハウスシェアとは何か、貸別荘・サブスクサービスとの違い、そしてどんな人に向いているかを解説しました。
- セカンドハウスシェアは、観光ではなく「暮らすように滞在する」ことを前提とした二拠点生活の選択肢
- 別荘の単独所有やホテル滞在に比べ、コストや管理負担を抑えつつ、特定の地域と継続的に関われる点が特徴
- 共有ルールへの理解が求められるため、自身のライフスタイルや目的に合うかを見極めることが重要

