日本の文化でもある「お花見」
今年も多くの人がお花見に出かけると予想されています。
ここ数年は、海外観光客の来日目的も「お花見」という理由が増えているそうです。
特に東南アジアからの観光客から、日本のお花見は人気を集めているのだそう。
お花見と言えば「桜」ですが、日本では他にも春から夏にかけて様々な花が見頃をむかえます。
特に、人気の別荘地や移住地は自然豊かな場所が多いため、お花見スポットもたくさんあります。
今回は、関東の人気の別荘地・移住先にある、春から初夏にかけて見頃のお花見スポットをご紹介します。
目次
お花見の文化
お花見の始まりは、古くは平安時代の貴族が桜を見ながら歌を詠んだり、蹴鞠(けまり)をした行事が始まりで、庶民がお花見を楽しむようになったのは江戸時代からと言われています。
八代将軍吉宗が、飛鳥山や隅田川堤、小金井堤などに数千本の桜を植えて庶民のお花見を奨励。
この頃から庶民は桜の下でお弁当を食べながらお花見を楽しむようになったそうです。
ちなみに日本で定着しているお花見が、海外ではあまり見られない理由は、屋外や公共の場で飲食(特に飲酒)することを認められていない国が多いためと言われています。
茨城県のおすすめ花スポット
茨城県は海と山に囲まれた自然豊かな土地で、日本三名瀑の袋田の滝などの自然の観光スポットや、偕楽園、弘道館公園といった歴史的な観光スポットなど目白押しです。
主な別荘地:大洗、ひたちなか市
人気移住先:水戸市、常陸太田市
梅(2月中旬~3月中旬)
おすすめスポット
偕楽園(水戸市)
日本三名園である梅の名所偕楽園では2月~3月中旬まで「水戸の梅まつり」を開催。
広大な園内には約100品種3,000本の梅が植えられており、早咲き・中咲き・遅咲きと、長い期間に渡って観梅を楽しめるのが特徴です。
水戸の梅まつり-偕楽園
ネモフィラ(4月中旬〜5月上旬)
ひたち海浜公園
おすすめスポット
国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)
北アメリカ原産の一年草で、みはらしの丘一面が青く染まり、空と海の青と溶け合う風景は、まさに絶景です。
ひたち海浜公園にはネモフィラの他、スイセン、チューリップ、バラも咲いており、4月~5月中は花のバトンリレーを楽しむことができます。
ネモフィラー国営ひたち海浜公園
栃木県のおすすめ花スポット
栃木県は世界遺産として有名な日光東照宮をはじめとした「日光の社寺」など、さまざまな文化財や、温泉地など観光スポットが多くあります。
また、住宅の敷地面積が全国5位となっており、首都圏が近いながらもゆったりとした住環境が持てる地域でもあります。
主な別荘地:那須、日光
人気移住先:鹿沼市、足利市
藤(4月中旬~5月中旬)
あしかがフラワーパーク
おすすめスポット
あしかがフラワーパーク(足利市)
樹齢160年を超える広さ1000㎡の大藤棚があり、世界一美しい藤と言われるほどの有名スポットです。
また、長さ80メートルの白藤のトンネルも圧巻です。
他にも、春はつつじやチューリップ、夏はアジサイ、さるすべりなど一年を通して花を楽しめるスポットです。
ふじのはな物語-あしかがフラワーパーク
ツツジ(5月中旬~5月中旬)
八幡つつじ園地
おすすめスポット
八幡つつじ園地(那須町)
標高1,100メートルの那須高原の中腹に広がる八幡ツツジ園地には、約23ヘクタールにわたって約20万本のヤマツツジやレンゲツツジが咲いており、環境省「かおり風景百選」にも指定されています。
那須町観光ガイド
群馬県のおすすめ花スポット
群馬県は草津、伊香保、水上など数多くの温泉地があり、上州牛、下仁田ネギなど畜産物も有名です。
また、世界でも有名な「富岡製糸場」があり、観光地としても人気の県です。
主な別荘地:北軽井沢、赤城
人気移住先:太田市、東吾妻町
スイセン(3月下旬~4月下旬)
おすすめスポット
親水公園周辺(東吾妻町)
東吾妻町は全国でも有数のラッパ水仙の産地です。
岩井地区の親水公園脇の畑に一面に咲く水仙を見ることができます。
水芭蕉(5月下旬~6月初旬)
尾瀬国立公園
おすすめスポット
尾瀬国立公園(片品村)
尾瀬の水芭蕉として有名な観光スポットです。
水芭蕉に囲まれたハイキングコースを歩きながら楽しめます。
5月下旬から見頃を迎えますが、標高があるため気温は低く、場所によっては雪が残るため6月に入ってからがおすすめです。
尾瀬国立公園
千葉県のおすすめ花スポット
東京のベッドタウンとしての顔と、自然豊かな房総半島といった二つの顔をもつ千葉県。
オリンピックのサーフィン競技会場としても有名になりました。
伊勢海老といった海産物が有名で、一年を通し温暖な気候は過ごしやすく、住みたい田舎ランキングでは常に上位を獲得しています。
主な別荘地:館山、南房総
人気移住先:いすみ市、鴨川市
菜の花(2月中旬~3月まで)
おすすめスポット
いすみ鉄道・菜の花列車(夷隅エリア)
「菜の花列車」の愛称でも知られており、自治体や地元企業、地域住民が沿線に植栽した菜の花を電車に乗りながら見ることができます。
他にもいすみ鉄道では地元の海の幸山の幸を使ったお弁当を楽しむことができる「ランチクルーズプラン」や、明治大学とコラボした「喫茶列車」など、電車を楽しむ様々なイベントを開催しています。
いすみ鉄道株式会社
紫陽花(6月上旬~7月中旬)
おすすめスポット
麻綿原高原(大多喜町)
標高約340mにある天空のあじさい寺「妙法生寺」には、山の斜面を覆うように約2万株のあじさい群が広がります。
高原は気温が平地より低いため、開花時期が通常より遅く7月上旬から中旬に見頃を迎えます。
http://kankouotaki.com/mamembara.html
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埼玉県のおすすめ花スポット
埼玉県も東京のベッドタウンとして交通利便性が高く、しかし街を少し離れると田んぼや雑木林などのどかな風景が広がる県です。
秩父方面に行くと、山が広がり壮大で自然豊かな景色が楽しめます。
主な別荘地:秩父市、横瀬町
人気移住先:川越市、小川町
桜(3月下旬~4月下旬)
長瀞・宝登山
おすすめスポット
長瀞の桜(長瀞町)
長瀞町は「日本さくら名所百選」に選ばれており、町周辺では約3000本の様々な桜を楽しむことができます。
中でもおすすめスポットは通り抜けの桜と言われている、長瀞駅から荒川に沿って高砂橋まで約2.5キロに渡って約400本の桜が並ぶ、桜のトンネルです。
他にも通り抜けの桜は、長瀞町の宝登山の麓にあり、開花期はライトアップも行われています。
長瀞桜まつり-長瀞町観光協会
芝桜(4月中旬~5月初旬)
羊山公園
おすすめスポット
羊山公園(秩父市)
秩父のシンボル武甲山の麓、羊山公園に秩父の春の名所「芝桜の丘」があります。
芝桜の植栽面積は、関東でも有数の規模を誇り、植栽面積はなんと約17,600㎡。
敷地のほとんどが一面ピンクの花じゅうたんになる様は必見です。
羊山公園-秩父市
神奈川県のおすすめ花スポット
神奈川県は、異国情緒あふれる横浜、歴史を感じる鎌倉、温泉や観光を楽しめる箱根など、エリア毎に様々な顔を持つ県です。
観光地として人気がありますが、箱根や葉山など昔から別荘地としても人気です。
主な別荘地:逗子、箱根
人気移住先:山北町
ヤマザクラ(3月下旬~4月中旬)
おすすめスポット
箱根強羅公園(箱根町)
早咲きのカワヅザクラ、オカメザクラから、遅咲きのシダレザクラ、ヤマザクラが見頃となる4月中旬頃まで長く桜を楽しめます。
また、箱根山中に3本しかないというヤエマメザクラも見ることができます。
お花見だけでなく、切子体験や吹きガラス体験などのアクティビティも楽しめるスポットです。
箱根強羅公園
ポピー(5月~6月上旬)
くりはま花の国
おすすめスポット
くりはま花の国(横須賀市)
約100万本が咲き誇るポピー園ではカリフォルニアポピー、シャーレーポピーが楽しめます。
他にもコスモスや椿、ネモフィラなどたくさんの花が咲いています。
広い園内を回るフラワートレインや、ボルダリング施設やアーチェリー、エアライフルなどのレジャー施設も充実しています。
くりはま花の国
お花見の服装は防寒をしっかり
春のお花見の季節は、朝晩はまだまだ寒く、春は風が強いため防寒対策をして出かけましょう。
また、山や自然豊かな地域でのお花見や散策は、都会の平地と違い気温が低く、足場も良くないためしっかりとした服装で出かけましょう。
おすすめの服装
- ウインドブレーカーなど風を通しにくい上着
- マフラーや手袋、帽子などの防寒具
- ズボン等の動きやすい恰好
- スニーカーやトレッキングシューズなど滑りにくく、歩きやすい靴
まとめ
今回は、関東の人気の別荘地・移住先にある、春から初夏にかけて見頃のスポットをご紹介しました。
- お花見文化は日本特有だが、海外でも注目を集めている
- 人気の別荘地や移住地は自然が豊かでお花見スポットがたくさん
- 天候と服装に気をつけてお花見を楽しみましょう!