公開日:2024年7月17日
更新日:2026年5月27日
「自然のある場所でも暮らしたい」
「週末だけでも都会を離れてリフレッシュしたい」
そんな憧れから注目されているのが「二拠点生活」です。
一方で、実際に始めてみると「移動が思った以上に大変」、「維持費が負担になる」、など、理想だけでは続かない現実に直面する人も少なくありません。
実際に二拠点生活をしているにきょらぼのメンバーも理想の暮らしを追い求めるのではなく、自分たちに合う形へ調整したことで、今も無理なく続けられているといいます。
今回は、二拠点生活が「続かない」と言われる理由と、実際に続けている人の工夫を、リアルな視点からご紹介します。
二拠点生活とは?

二拠点生活とは、2つの地域に生活拠点を持ちながら暮らすことを指します。
都会→田舎といった環境の違う場所でメリハリのある充実した日々を過ごしたいというニーズが、30~40代にも浸透しています。
平日は都会、休日は地方で過ごす「週末田舎暮らし」をしている人もいれば、子供の長期休暇や、スキーやサーフィンなど趣味のために1~2ヶ月を地方や海外で過ごす人もいます。
二拠点生活のメリットや始め方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

なぜ二拠点生活は「続かない」と言われるのか

移動疲れが想像以上に大きい
二拠点生活でまず直面しやすいのが「移動疲れ」です。
最初は非日常感もあり楽しく感じるものの、毎週のように都市と地方を往復していると、徐々に負担感が大きくなっていきます。
にきょらぼで二拠点生活をしているメンバーも、以前は東京から秩父へ週末に週1ペースで通っていました。
「行く前は楽しみなんです。でも、土日の渋滞や準備の疲労感は結構ありました」
特に子ども連れの場合、
- 着替え
- 遊び道具
- 食料
- 忘れ物対応
など、移動そのものが小旅行になります。
二拠点生活は「距離」だけでなく、移動の心理的負担も考えることが重要です。
家族全員が同じ温度感とは限らない
SNSでは「家族みんなで楽しむ二拠点生活」が多く見られますが、実際には家族間で温度差が出るケースも珍しくありません。
実際ににきょらぼのメンバーは、自然が好きな本人と子どもは田舎での二拠生活を楽しんでいた一方で、奥さんは虫が苦手だったこともあり、徐々に来る頻度が減っていったそうです。
「自分は自然が好きでも、家族全員が同じ感覚とは限らないんですよね」
これは二拠点生活を始めてから気づく人も多いポイントです。
無理に「家族全員で楽しもう」とするよりも、
- 子どもと行く
- 一人時間として使う
- ワーケーション中心にする
など、それぞれに合った距離感を作る方が長続きしやすい場合があります。
維持管理の負担が意外と大きい
二拠点生活では、住居が増える分だけ管理の手間も増えます。
特に自然の多い地方の物件では、
- 草刈り
- カビ、害虫対策
- 水回り管理
など、普段住んでいないからこその問題が発生します。
にきょらぼメンバーも別荘利用時は、到着してまず掃除や換気、草刈りから始まると言います。
「遊びに来たはずなのに、最初の1~2時間は管理作業みたいな感じでした(笑)」
特に夏場は湿気や虫問題が発生しやすく、「思ったより維持が大変だった」という声は少なくありません。
別荘や二拠点生活でのカビ対策は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

荷物の持ち運び問題
二拠点生活では、意外と荷物問題がストレスになります。
特に家族利用では、
- 子どもの着替え
- 仕事道具
- 充電器
- 常備薬
- 趣味用品
など、毎回の持ち運びが発生します。
最初は旅行感覚でも、回数が増えるほど負担を感じやすくなります。
当初「毎回荷造りしていた」というにきょらぼメンバーも、「忘れ物すると地味にキツいので、途中から向こうに置くようになった」とのこと。
現在は、
- 衣類を拠点ごとに常備
- 仕事道具を2セット化
- 日用品を現地固定
することで、かなり負担が減ったそうです。
二拠点生活の着替え問題は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

実際に続けている人は「暮らし方を変化」させている

二拠点生活というと、
- 毎週地方へ通う
- 家族みんなで楽しむ
- 自然の中で理想的に暮らす
といったイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、実際に長く続けている人ほど、最初の理想像にこだわっていないケースが少なくありません。
二拠点生活を続けているにきょらぼメンバーもその一人です。
最初は「週末ごとに秩父へ通う暮らし」をイメージしていたそうですが、実際に始めてみると、
- 移動疲れ
- 家族との温度差
- 維持管理
- 荷物問題
など、想像していなかった負担も見えてきたといいます。
だからこそ現在は、理想通りに続けるより、無理なく続けられる形へ調整することを重視しているそうです。
「週末レジャー型」から「生活型」へ変化
にきょらぼメンバーが最初に二拠点生活を始めた頃は、「週末レジャー型」に近いスタイルだったそうです。
平日は自宅から会社に行って仕事をし、週末になると子どもを連れて秩父の別荘へ向かう。
自然の中で遊び、リフレッシュして帰るという過ごし方でした。
そのため、キャンプに近い形の環境にしていたのですが、回数を重ねるうちに、「環境の不便さや、片付けが大変」と感じるようになったといいます。
そこで千葉県いすみ市に3拠点目を購入する際は、テレワークや生活がしやすいという環境を重視して選ぶことに。
仕事をしながら滞在することで、
- 移動回数を減らせる
- 滞在時間を長く取れる
- 地域に愛着がわく
というメリットを感じているそうです。
「毎回特別なことをしなくても、暮らしの延長として過ごせるようになって、かなり楽になりました」
二拠点生活を長く続ける人ほど、非日常より日常とのバランスを重視する傾向があります。
▼経験者が語るテレワークに必須なアイテム

完璧な二拠点生活像を家族に求めなくなった
二拠点生活というと、「家族みんなで自然を楽しむ暮らし」をイメージする人も多いでしょう。
しかし実際には、家族全員が同じ熱量とは限りません。
最初は、「家族みんなで楽しめるはず」と思っていたにきょらぼメンバーも、「自分が好きでも、家族全員が同じとは限らない」と感じるようになったといいます。
現在は、家族のライフステージも変わり、
- 自分の仕事場所
- 一人でリフレッシュする場所
- 趣味を楽しむ場所
として、それぞれの距離感を大切にしているそうです。
二拠点生活では、全員で同じ楽しみ方をすることよりも、それぞれに合った関わり方を見つけることが大切なのかもしれません。
二拠点生活を無理なく続けるためのコツ

「毎週行かなきゃ」「家族全員」をやめる
二拠点生活を始めると、「せっかく持っているんだから行かないともったいない」、「家族みんなで楽しまなきゃ」という感覚になりがちです。
しかし、その義務感がストレスになるケースもあります。
また、家族の意見を尊重することも大事です。
子どもも週末は塾や習い事、友人と遊ぶなどライフスタイルが変化していくものです。
毎週通う、家族全員で行くことを前提にするより、月2回や長期休暇中心など、無理のない頻度で疲労をためない工夫が、二拠点生活を続かせるコツです。
理想の自然より利便性を重視する
二拠点生活では、景色や憧れだけで物件を選ぶと、移動負担や滞在負担が大きくなる場合があります。
実際に続けている人ほど、
- 高速ICから近い
- スーパーが近い
- 移動時間が短い
- 通信環境が良い
といった現実的な利便性を重視する傾向があります。
特に高い頻度で利用する場合は、非日常の環境よりも、利便性を考えた方が続けやすくなります。
管理の負担を軽減する
二拠点生活では、それぞれの拠点の家の管理が必要になります。
これが負担となり、家族との関係が悪化して、二拠点生活を辞めるケースもあります。
だからこそ、二拠点生活では「全部を自分で抱え込まない」ことも大切です。
例えば、
- 別荘管理サービス
- ハウスクリーニング
- 家事代行サービス
などを活用することで、掃除や管理の負担を軽減しやすくなります。
また最近では、
- スマートエアコン
- お掃除ロボット
- 見守りカメラ
などのスマート家電を活用し、離れた場所から家の状態を管理・確認する人も増えています。
頑張って管理するより、「無理なく続けられる仕組みを作る」ことが、二拠点生活を長く楽しむコツです。
二拠点生活は「理想」より「調整力」が大切

二拠点生活は、確かに理想的なライフスタイルに見えます。
しかし実際には、
- 移動
- 費用
- 家族との価値観
- 維持管理
など、さまざまな現実があります。
だからこそ大切なのは、理想通りにやることではなく、自分たちに合う形へ調整することなのかもしれません。
実際に続けている人ほど、
- 完璧を目指さない
- 無理をしない
- 暮らし方を変化させる
という柔軟な考え方をしています。
何をしたいか、どう過ごしたいかを具体的に
二拠点生活を続けている人に聞くと「大変だけど、それ以上に楽しみがある」、「生活の質が上がる」という意見が多いのも事実です。
目的がはっきりしていると二拠点生活を続けるモチベーションに繋がります。
また、家族ときちんと話し合うことも重要です。
二拠点生活の移動の大変さや、環境の変化への適応など、同じ家族であっても感じ方が違います。
お子さんがいる場合、進学や受験などのイベントが発生するタイミングでは特に気にかけてあげる必要があります。
「二拠点生活すること」に固執せず、家族のライフステージや意見に合わせて柔軟に対応できると良いでしょう。
まとめ
今回は、二拠点生活が「続かない」と言われる理由と、実際に続けている人の工夫をご紹介しました。
- 二拠点生活は移動疲れが想像以上に大きい
- 実際に続けている人は暮らし方を調整している
- 「理想」より「自分たちに合う形」が重要


