忙しい日々を送る中で、自然の中でゆっくりと過ごす時間は、心の栄養となるでしょう。
紅葉シーズンは、そんな貴重な時間を過ごす絶好のチャンスです。
テントから眺める紅葉は、まるで絵画のような美しさ。
木々が赤やオレンジに染まり、澄んだ空気の中で過ごす時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
今回は、秋キャンプの魅力や綺麗なおすすめのキャンプ場、持って行くべきアイテムについてご紹介します。
秋のキャンプの魅力

メリット1 気温が快適で過ごしやすい
1年のうちで快晴も多く、天候が安定している秋。
夏の暑さが落ち着き、快適な気候で身体を動かすのにも最適なシーズンです。
川下りやハイキング、トレッキングなど、屋外アクティビティを楽しむのもおすすめです。
メリット2 美しい紅葉を満喫できる
秋というと、美しい紅葉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
日本では9月ごろから北海道・大雪山などから紅葉が始まり、徐々に南下します。
紅葉の名所は標高の高い湖、高原、渓谷などキャンプ場の周辺にも多数あります。
赤や黄色など色とりどりの紅葉は、秋キャンプに華を添えてくれるでしょう。
メリット3 焚き火
火のある生活は人類の原点といわれています。
太古の昔から火とともに暮らしてきたという歴史があるためか、なぜか焚き火を見ていると心が安らぐという人も多いのではないでしょうか。
心理学的にも気分がリフレッシュできるとされ、「忙しい日常を忘れて気分転換したい」という人にも最適です。
メリット4 予約が取りやすい
キャンプといえば、日常から離れて自然の中でのんびりと過ごせるのが魅力です。
しかし、ハイシーズンである夏はキャンプ場が混雑していることも多いでしょう。
また、人気のキャンプ場は予約がなかなか取れないという事もあります。
秋は夏に比べて予約も落ち着くため、ゆったりキャンプをしたい人にはおすすめのシーズンです。
メリット5 虫が少ない
「キャンプには行きたいけど虫が苦手」という人も多いのではないでしょうか。
そこで虫が苦手な人におすすめしたいのが、夏ではなく秋のキャンプです。
秋は夏よりも蚊やブヨなどの数が少なく、虫たちの活動が緩やかになるためおすすめです。
キャンプ場周辺の湖や森などを散策したり、トレッキング・ハイキングや、サイクリング・ポタリングなどで巡るのにも最適なシーズンです。
秋のおすすめキャンプ場【関東甲信越】

①秩父彩の国キャンプ村(埼玉県)
「秩父彩の国キャンプ村」は場内には川が流れていて、水遊びが出来るスポットや、ウサギやヤギとふれあえるスペースもあり、季節によりわさび田散策など多様なイベントも行われています。
キャンプ場情報
サイトの種類 | 区画サイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、売店、オートキャンプサイト、バンガロー、炊事場、温水シャワー、岩風呂、ランドリー、キャンプファイヤー場、バーベキュー場、うさぎ広場など |
レンタル可能用品 | 寝具、バーベキュー用品、調理用品など貸し出しあり |
住所 | 埼玉県秩父市浦山3236-10 |
営業期間 | 3月1日〜12月31日 |
②稲ケ崎キャンプ場(千葉県)
亀山湖と緑に囲まれた「君津市 稲ケ崎キャンプ場」は通年利用ができるキャンプ場です。
釣りやボート遊びが手軽にでき、子供も楽しめます。
紅葉を存分に楽しめるイベント「亀山オータムフェスティバル」を毎年11月中旬から12月初旬まで開催しているので要チェックです。
キャンプ場情報
サイトの種類 | オートキャンプ |
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バンガロー・コテージ | なし |
場内共有設備 | 炊事場 |
レンタル可能用品 | コンロ貸出し、木炭、薪販売 |
住所 | 千葉県君津市草川原866 |
営業期間 | 通年営業(12/27~1/4は休業) |
③青根キャンプ場(神奈川県)
通年営業なので四季折々の裏丹沢の自然を満喫できるキャンプ場です。
目の前の道志川をはじめ、大自然に囲まれてバーベキューや川遊び、釣りなど様々なアウトドア体験が楽しめます。
場内には天然温泉施設もあり、思う存分遊んだあとは汗を流してさっぱりできます。
11月は場内の紅葉も見ごろになり、秋キャンプならではの景色を楽しめます。
キャンプ場情報
サイトの種類 | フリーサイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 本館、コテージ、食堂・喫茶、温泉、テニスコートなど |
レンタル可能用品 | マットレス、毛布、枕、調理器具、テント、タープ、テーブル、イス |
住所 | 神奈川県相模原市津久井町青根807 |
営業期間 | 通年営業(火曜日定休) |
④メープル那須高原キャンプグラウンド (栃木県)
標高約600メートルにある『メープル那須高原キャンプグラウンド』は、設備やレンタル品が充実した高規格キャンプ場です。
釣り堀やいかだ遊び、場内アスレチックなど、子供と楽しめる施設がたくさんあります。
コナラの雑木林に囲まれているので、紅葉キャンプにおすすめ。
キャンプ場情報
サイトの種類 | 区画サイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 売店、キッチントイレ棟、コインシャワー、ランドリー、釣り堀、遊具広場、メープル池(イカダ遊び・水遊び) |
レンタル可能用品 | テント、タープ、寝具、調理器具、暖房、電気カーペットなど |
住所 | 栃木県那須郡那須町高久乙2333-130 |
営業期間 | 通年営業(火曜・水曜定休) |
⑤菖蒲ケ浜キャンプ場(栃木県)
奥日光中禅寺湖畔で唯一のキャンプ場でもある『菖蒲ヶ浜キャンプ場』。湖畔沿いのテントサイトはとても穏やかで素晴らしく、紅葉も存分に楽しめます。心と体の両方で自然を感じることができ、日頃のストレスから解放されること間違いなし! キャンプ場の周辺に観光スポットが豊富なのもうれしいポイント。
キャンプ場情報
サイトの種類 | フリーサイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、売店、自動販売機、炊事場、キャンプファイヤ場、風呂、水洗トイレなど |
レンタル可能用品 | バーベキュー用品、調理用品など |
住所 | 栃木県日光市中宮祠2485 |
営業期間 | 4月中旬~10月末 |
⑥星の降る森(群馬県)
バギー、ラフティング、カヌー、パラグライダー、乗馬など豊富なアクティビティが人気のキャンプ場です。
夜には澄んだ空気の中に星たちが美しく輝き、都会では見られない星が夜空に広がります
キャンプ場情報
サイトの種類 | 区画サイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、売店、洋式トイレ、炊事場、コインランドリー、コインシャワー、EV充電ステーション、バーベキューハウス、キャンプファイヤー広場、ドッグランなど |
レンタル可能用品 | テント、タープ、寝具、調理用品、暖房器具など |
住所 | 群馬県沼田市上発知町2543 |
営業期間 | 通年営業 |
⑦銀河もみじキャンプ場(長野県)
南信州 阿智村浪合にある『銀河もみじキャンプ場』は日本で星が最も輝いて見える場所として有名です。
星空はもちろん、紅葉も見所のひとつとなっており、昼は紅葉、夜は星空と一日中自然を満喫できる最高のロケーションが魅力です。
場内には川遊びやマレットゴルフができる施設もあります。
キャンプ場情報
サイトの種類 | 区画サイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、、炊事棟、避難小屋、BBQハウス、シャワー、洋式トイレ |
レンタル可能用品 | テント、タープ、寝具、調理用品、テーブル、ランタンなど |
住所 | 長野県下伊那阿智村浪合1771-1 |
営業期間 | 3月上旬~12月下旬(第2、第4水曜定休) |
⑧道志の森キャンプ場(山梨県)
「道志の森キャンプ場」は全面フリーサイトのキャンプ場です。
道志川の支流と三ヶ瀬川沿い約2キロに渡って広がり、バリエーション豊かなロケーションが魅力です。
広葉樹が多く、紅葉を楽しむにはおすすめです。
キャンプ場情報
サイトの種類 | フリーサイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、キャンプサイト、バンガロー、コインシャワー、風呂、野外食堂、水場、プール、自動販売機、無線LAN利用など |
レンタル可能用品 | バーベキュー用品など貸し出しあり |
住所 | 山梨県南都留郡道志村10701 |
営業期間 | 4月上旬~11月末 |
⑨紅葉台キャンプ場(山梨県)
西湖の湖畔で、釣りやカヌーなどのアウトドアスポーツも楽しめる静かなキャンプ場です。
施設や売店、レンタル用品などが充実しているので初心者でも安心して楽しめます。
キャンプ場情報
サイトの種類 | フリーサイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | 管理棟、自動販売機、テントサイト、バンガロー、ロッジ、炊事場、バーベキュー場、食堂、温水シャワー、風呂、ランドリー場など |
レンタル可能用品 | 寝具、炊事用品セット、ボート、自転車 |
住所 | 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2202 |
営業期間 | 3月下旬~11月下旬 |
⑩銀山平キャンプ場(新潟県)
越後三山国定公園内の自然豊かなキャンプ場です。
併設の源泉露天風呂「かもしかの湯」では、銀山平温泉で疲れを癒しながら、自然を満喫できます。
キャンプ場情報
サイトの種類 | 区画サイト、フリーサイト |
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バンガロー・コテージ | あり |
場内共有設備 | フリーキャンプ場、オートキャンプ場(25区画)、管理棟、トイレ、野外炊飯場、温泉施設、炊事棟、多目的グラウンドなど |
レンタル可能用品 | 貸しテントやBBQコンロ、調理器具等の貸出有 |
住所 | 新潟県魚沼市宇津野字北ノ又沢852-19 |
営業期間 | 6月~10月末 |
秋キャンプの服装

秋のキャンプ場は寒暖差が激しく、重ね着が基本となります。
特に標高が高くなると寒暖差が激しくなり、夜の気温は東京の真冬並みになるところもあります。
ここでは、秋キャンプの服装で気をつけたいポイントをご紹介します。
重ね着が基本
朝晩と日中で寒暖差が大きくなるため、気温に応じて温度調節しやすい服装を選ぶことが大切です
具体的には、インナーなどをベースに着脱しやすい厚手のシャツやパーカー、ライトなダウンなどがおすすめです。
気温によって羽織るものを変えれば、さまざまなシーンに対応できます。
機能性を考える
服自体が持つ保温性や防風性、動きやすさなどの機能性を考えることも重要です。
防風性を考えるのであればウィンドブレーカーが良いでしょう。
保温性と動きやすさを兼ね備えるのであれば裏起毛になっているスウェット素材のボトムもおすすめです。
足周りの冷え対策
足元は冷えやすいため対策が欠かせません。
秋のキャンプには厚手の生地のものや、防寒用靴下などがおすすめです。
その他、ダウンシューズや冬用サンダルなど冬用の靴があると良いでしょう。
帽子
防寒対策ばかりに気を取られかちですが、日中は日差しも強く、紅葉を見たり川下りをするなど屋外で過ごす場合は帽子があると良いでしょう。
秋キャンプの持ち物

冬用寝具
日中は暖かく汗ばむ日もある秋ですが、朝晩はかなり冷え込みます。
その為、寝袋は冬用の保温力の高い寝袋を選ぶことが重要です。
−15度対応の寝袋があると安心でしょう。
寝袋には適用温度が記載されているので、購入する場合は確認しましょう。
また、マット選びも重要です。
地面からの冷気を遮断するため、断熱性の高い銀マットやエアーマットがおすすめです。
ブランケットや毛布
寝るときはもちろん、テントの外で焚き火を囲んで過ごすとき、ブランケットや毛布があると冷え対策になります。
膝にかけたり体に巻いたり、椅子の下に敷いたり、いろんな使い方ができて便利です。
都心部と山間部では、気温が大きく違います。
特に10月〜11月の紅葉シーズンともなると、山奥のキャンプ場では朝晩は冬並みに冷え込むことも珍しくありません。
また、使い捨てのホッカイロがあれば、持続的な暖かさを守ってくれます。
特に、手足やお腹周りに使うと効果的です。
電気カーペット
昼間は暖かくても、夜になると急に冷え込んでくるのが山間のキャンプ場です。
テントの中で過ごすとき、暖を取れる電気カーペットがおすすめです。
火を使わないので、石油ストーブなどに比べて火事・一酸化炭素中毒の心配が少なく、安全に寒さ対策をすることができます。
ただし、使用時に電源を確保しなければならないため、使用する場合は電源がサイトかを事前に確認しましょう。
タープ
秋は快晴が多く安定している季節ですが、雨が降ることももちろんあります。
特に山間部のキャンプ場では天気が変わりやすいため、テントの他にタープも用意しておくと安心です。
タープがあれば日差しが強い場合でも、雨の場合でも居住スペースを守ることが出来ます。
焚き火台
直火を禁止しているキャンプ場は多いため、焚き火をするのであれば焚き火台を用意しましょう。
芝生や地面の上で火を焚くと、生えている芝生や草を焼いてしまったり、土中のバクテリアを殺してしまうなどの理由から好ましくないとされています。
また、焚き火の難易度が下がるのも、焚き火台を使うメリットです。
焚き火台は、燃焼効率を上げる造りとなっており、キャンプ経験の浅い初心者の方でもかんたんに火を起こせる構造になっています。
直火よりも空気が入りやすく、燃焼効率をよりアップさせることが可能です。
まとめ
今回は、秋キャンプの魅力や綺麗なおすすめのキャンプ場、持って行くべきアイテムについてご紹介しました。
- 秋キャンプは気候が過ごしやすく、屋外アクティビティ向き
- 紅葉が見られるキャンプ場で、秋を満喫
- 朝晩は冬並みのところもあるので防寒対策はしっかりと