IoT家電やスマート家電は私達のあらゆるところで見かけることが多くなりました。
IoT家電のメリットは遠隔での操作が可能という点です。
また、IoT家電は便利で快適な暮らしの提供や、省エネという側面以外にも不在時の防犯対策にも有効です。
特に二拠点生活の人にとって、不在がちなセカンドハウス・別荘の防犯は気になるところ。
そこで今回は、不在がちな別荘やセカンドハウスの防犯に役立つ、おすすめのIoT家電・スマート家電5選をご紹介します。
IoT家電とは?

IoTとは【Internet of Things】の略で、【モノのインターネット】という意味です。
IoTという言葉ができる以前、インターネットはコンピュータ同士を接続するためのものでした。
よって、従来は主にパソコンやサーバー等のIT関連機器や、スマートフォンやタブレット等、インターネットに接続できるものは限定的でした。
IoT家電
IoT家電とは、その名の通りインターネットに接続されている家庭用電化製品のことです。
技術の発展により、これまで通信を前提にしていなかった自動車などの乗り物、工場・店舗などの生産機器、エアコン・電子レンジなどの家電、時計などの装飾品に至るまで、あらゆるモノがインターネットにつながるようになりました。
IoT家電の例として、帰宅中にエアコンと照明をONにして、お風呂のお湯をちょうど良い温度で沸かしておくことができます。
IoT家電とスマート家電の違い
IoT家電のほかに、「スマート家電」という言葉も聞いたことがあるかもしれません。
IoT家電とスマート家電はどちらもモノがインターネットに接続された家電のことであり、厳密に定義されているわけではありません。
しかし、IoT家電のうちスマートフォンやクラウドと連携できる家電を「スマート家電」と呼んで区別することがあります。
スマート家電は、スマートフォンに専用のアプリをインストールすることで、外出先でスマートフォンをリモコン代わりにして家電を操作することができます。
アプリを使って家電を管理・操作するためにはインターネット環境が必要であるため、スマート家電はIoT家電の一種と言えます。
まずはチェック!狙われやすい家になってない?

そもそもセカンドハウスや別荘は第二の居住空間のため、不在にしていることがどうしても多くなります。
しかし、全国どこでも空き巣や不法侵入が起きているため、防犯対策は必要です。
ここでは、一般的に狙われやすいと言われる家の特徴を解説します。
人の気配がない
空き巣で言えば、常に人がいる家は狙われにくいです。
逆に、人の気配がない家ほど空き巣に入られやすいと言えるでしょう。
郵便物がポストにたまっていたり、庭が荒れていると、家の出入りがないということがわかってしまいます。
防犯対策をしていない
玄関の鍵が1つだけや設備が古い家は、防犯意識が低いとみなされます。
浴室やトイレなど、小さい窓だから大丈夫と無施錠にしておくのも危険です。
また、防犯カメラやセンサーライトなど、防犯グッズを設置していない家も入りやすいと見られてしまいます。
人目につきにくい
家のまわりを高い塀や庭木で囲ってあり、道路から家の様子が見えにくい家も狙われやすい傾向にあります。
侵入するための鍵の解錠や窓の破壊をするときに、人目につかない方が良いためです。
同じ理由で、人通りの少ない場所に建つ家も危険です。
二拠点生活の防犯対策に!おすすめIoT家電5選+α

ここからはセカンドハウス・別荘といった普段生活をする場と離れている拠点の、防犯対策にオススメなIoT家電をご紹介します。
①スマホ連動インターホン
スマホ連動型インターホンとは、インターネットに接続して、スマートフォンから外出先でも応答できるインターホンのことです。
スマホアプリをインストールすれば、すぐに利用できる工事不要タイプが簡単でおすすめです。
スマホ連動型のインターホンの中には、録画機能がついているものもあり、リアルタイムに応答できなくても誰がインターホンを鳴らしたかをあとで確認できます。
また、人感センサーがついているインターホンを選ぶことで、防犯カメラとしても機能してくれます。
空き巣などの不法侵入者は在宅確認のため、まずインターホンを鳴らすと言われています。
また、インターホンを鳴らさなくてもカメラに人が映ると自動で撮影、または録画が開始されると同時にスマホへ通知されるインターホンもありますので、防犯対策としてもおすすめです。
②スマートカーテン
スマートカーテンは、スマートフォンや音声アシスタントを使ってカーテンの開閉をしてくれるスマート家電です。
カーテンのある場所まで足を運ぶ必要はなく、スマホなどで簡単に開閉でき、インターネット経由で操作できるものであれば外出先からでも制御できます。
また、タイマー設定をしておけば毎日決まった時間にカーテンの開け閉めを自動で行ってくれます。
更にスマートカーテンは、防犯対策にも活用できます。
不在がちなセカンドハウスや別荘にスマートカーテンを利用することで、家に人がいるかのような印象を外部に与えられます。
そのため、空き巣などの犯罪対策に効果があるでしょう。
③スマートLED電球
LED電球といえば、長寿命で電気代がお手頃などのメリットがあり、白熱球・蛍光球と並んで、多く使われる電球です。
そのLED電球に、多彩な機能をもたせた次世代の電球が「スマートLED電球」です。
専用アプリをインストールするとスマートフォンから、電球の「調光」「調色」「電源のON/OFF」が可能になります。
本を読んだりするときは白く明るい光、ベッドやソファでくつろいでいる時はオレンジの暖かな光など、シーンに合わせて手元のスマートフォンから簡単に調光や調色が可能です。
また、電源のON/OFFも可能ですので、セカンドハウス・別荘の不在時でも夜間に点灯させることで、人がいるように見せることができ、防犯対策としても活用できます。
スマートLED電球の良いところは、従来のソケットに使用できるため照明器具を交換する必要がない点です。
購入の際は、お使いの照明器具の口径サイズと接続方法を確認しましょう。
④開閉センサー
開閉センサーはドアや窓に取り付けることで、「開いた」「閉じた」といった動作がなされた時にスマートフォンに通知することが可能です。
また、スマートリモコンといったハブ機器を使用して、他の家電と連携できるものもあるため、ドアや窓が開いた時にアラームを鳴らす、電気を付けるといった操作をすることで、空き巣等の侵入者へ警告を出すことができ、防犯面を強化することができます。
現状では、開閉センサー単体でスマートフォン通知可能な製品は少ないため、別売りでスマートリモコンのような親機となる機器が必要となるものが多いようです。
⑤ロボット草刈り機・芝刈り機
広い庭があるセカンドハウスや別荘の場合、夏場は雑草に悩まされます。
草が伸びっぱなしだと景観がよくありませんし、長期間不在ということがわかってしまうため防犯上もよくありません。
ロボット草刈り機は、専用アプリからスマートフォンで操作し、草刈りが自動化できます。
超音波による障害物センサーも付いているため、安心です。
高い草は草刈り機となりますが、芝がメインのお庭であれば比較的リーズナブルな芝刈り機もおすすめです。
番外①エアコン
セカンドハウスや別荘に行った時に、夏場であればエアコンを事前にオンにして部屋を涼しくしておきたいですよね。
IoT家電対応のエアコンであれば、外出先からのオンオフといった遠隔操作、温度の設定、電気代がどのくらいかかったかを見える化ができます。
また、不在にしている期間も長くなりがちのため、部屋の湿度によるカビも気になるところです。
室温だけでなく部屋の湿度もアプリで確認することができる機種であれば、状況に合わせて除湿モードを操作して湿度を保つことができ、カビの抑制に繋がります。
番外②スマートプラグ
スマートプラグとは、接続した家電をIoT化する機器です。
通常のプラグと異なり、スマートプラグ自体がWi-Fiと接続できるようになっています。
家電製品をスマートプラグに差し込むことで、インターネットに自動的に接続し、遠隔操作やタイマー管理などの制御が可能となります。
操作は、スマートプラグ部分に電源の切り替えボタンが付いているモデルや、スマホアプリ経由で電源のオン・オフを切り替えられるモデルがあります。
おすすめの用途としては、室内の空調管理としてサーキュレーターや加湿器の電源オンオフがあります。
特に不在中の室内は湿気がこもりやすくなるため、エアコンと合わせてサーキュレーターを回すことで空気循環ができるでしょう。
但し、全ての家電に使用できるわけではないため注意が必要です。
電気用品安全法では、電気ストーブや電気コンロなどの電熱器を含む特定の家電製品をスマートプラグに接続し、遠隔操作することが禁じられています。

IoT家電の注意点

接続方法を確認
IoT家電は、Wi-FiかBluetoothのいずれかの方法で接続するのが一般的です。
Wi-Fiは、Bluetoothと比較して通信速度が速く通信距離が長いのが特徴です。
音声や映像の大容量データでも高速の伝送が可能で、メーカーやモノに関係なく安定した通信が行えることがメリットです。
そのため、外出先から遠隔操作が可能です。
一方で、Bluetoothは通信速度や通信距離はWi-Fiに劣る反面、消費電力の低さや手軽にワイヤレス接続できるのが特徴です。
二拠点生活での防犯対策利用に関して言えば、離れた場所からスマートフォンなどで操作ができるWi-Fi接続がおすすめです。
セキュリティ対策もしっかりと
パソコンやスマートフォンのセキュリティ対策やパスワード管理はしっかりできていても、IoT家電のパスワードは購入後変えていないという人も多いでしょう。
サイバー攻撃ではプログラムを使ってあらゆるパスワードを試す「総当たり攻撃」を仕掛けてくることも多いため、桁数の少ないシンプルなパスワードはすぐに破られてしまいます。
IoT家電にもセキュリティの高いパスワードを設定しましょう。
また、メーカーが提供するアップデートプログラムには、セキュリティ対策に関するものも多くあるため、提供されたらなるべく早めにアップデートし、常に最新の状態を保つように心がけましょう。
自動更新を設定しておくのもおすすめです。
まとめ
今回は、不在がちな別荘やセカンドハウスの防犯に役立つ、おすすめのIoT家電・スマート家電をご紹介しました。
- IoT家電・スマート家電はインターネットを利用した遠隔操作や使用状況の確認が可能
- IoT家電は防犯対策に活用できるものも多い
- IoT家電を購入する際は接続方法をしっかり確認