自分が働きたい時に働く「スポットワーク」が若年層を中心に増えています。
スポットワークというと学生バイトというイメージも強いですが、都市と地方を行き来する「二拠点生活」と、自分の時間で働く「スポットワーク」といった新しいワークスタイルは実現可能でしょうか。
今回はスポットワークはどんな仕事ができるのか、そして求人を見つけるための便利なアプリサイトも合わせて解説します。
スポットワークとは

スポットワークとは、短期間・短時間で行う単発の仕事を指し、継続的な雇用関係を持たない働き方です。
これは、労働者が自分の都合に合わせて働く時間を選択できる柔軟な労働形態として若年層を中心に今、注目されています。
労働者の目線では自分の都合やスケジュールによって働ける一方、企業側にとっても急な欠員や繁忙期の際に柔軟な採用ができる、必要な時期だけ雇用することで福利厚生や人件費のコストを抑えられる、などのメリットがあります。
広義のスポットワークには、フードデリバリーサービスの配達員など、雇用契約を結ばずに単発の業務委託契約を結んで業務を行う「ギグワーク」と、企業と短期雇用契約を結ぶ「単発バイト」の2種類があります。
スポットワークの主な仕事

地方では人材不足が課題となっているため、スポットワークは今後増えていくと予想されます。
スポットワークの代表的な仕事は以下のようなものがあります。
①観光、イベントスタッフ
観光地などでのイベントにおける受付、案内、整理整頓などの運営サポート。
②飲食業(ホールスタッフ、キッチンスタッフ)
接客、料理の提供、片付けなどのレストランやカフェでの一時的なスタッフ
③データ入力・軽作業
企業の事務作業や、倉庫での商品のピッキング、梱包作業など。
④配送・ドライバー
短期間の配送業務、宅配ドライバーなど。
⑤農業、水産業
果樹園や市場での収穫、梱包、出荷サポートなど。
二拠点生活でスポットワークはできる?

好きな場所で二拠点生活をしながら、働きたい時にスポットワークをするというしばられないライフスタイルは自由そのものです。
しかし、メリット以外にデメリットも気になるところ。
ここでは二拠点生活×スポットワークをした場合のメリット・デメリットを見ていきます。
「二拠点生活×スポットワーク」のメリット
二拠点生活とスポットワークの組み合わせには多くのメリットがあります。
①柔軟なライフスタイル
二拠点生活は、都市部と地方を行き来するライフスタイルです。
この生活スタイルとスポットワークの組み合わせにより、自由な時間を持ちながら、どちらの拠点でも仕事をこなすことが可能になります。
例えば、都市部では会議やネットワーキングイベントに参加し、地方では地域のイベントスタッフや農作業、観光業のサポート業務など、異なる仕事をこなすことができます。
②新しい経験と視野の拡大
二拠点生活をしながらさまざまな地域の仕事を経験することで、視野が広がります。
地域に根ざした文化や働き方に触れることで、自己成長が促され、仕事のスキルにも良い影響を与えます。
③新たな人脈の形成
異なる職場や地域での勤務を通じて、多様な人々と交流し、人脈を広げることができます。
「二拠点生活×スポットワーク」のデメリット
もちろん、二拠点生活とスポットワークを組み合わせることには、いくつかのデメリットもあります。
①収入の安定性がない
スポットワークは短期的な仕事が中心となるため、収入が不安定になりがちです。
定期的な仕事がないため、生活費を安定的に稼ぐのが難しくなる可能性があります。
特に二拠点生活をしている場合、移動や生活コストが加わり、経済的な不安が生じることがあります。
②仕事の難しさ
スポットワークは仕事が突発的に発生するという特徴から、決まった職場、同じ仕事内容で働くことが少ないため、慣れるのが難しいということがあります。
また地方の場合、スポットワークの求人が限られている場合もあります。
③生活環境の変化
物理的に二拠点生活を送るには、移動や住環境の適応が必要です。
これにより、生活に必要なインフラが整っていない場所で働くことに対してストレスを感じることがあるかもしれません。
どんな人に向いてるか?

二拠点生活をしながらスポットワークをする場合、以下のような人が向いています。
①柔軟な働き方を求める人
仕事の時間や場所に縛られず、自分のペースで仕事をしたい人には非常に適しています。
都市部と地方を行き来しながら、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
②収入の安定より、経験を積みたい人
一定の収入を得ることよりも、さまざまな場所での経験やネットワークを広げたい人には向いています。
特に観光イベントのスタッフや地域の活動など、地域に密着した仕事を通じて多様な経験を得ることができます。
③自己管理が得意な人
スポットワークは自己管理が重要です。
複数の拠点を行き来しながら仕事をこなすため、時間や場所の管理ができる人には向いています。
スポットワークの求人アプリサイトまとめ

タイミー
スキマ時間にすぐ働ける、900万人が利用しているスポットワークの最大手サービスです。
飲食店やデリバリー系の仕事を探している人におすすめ。

シェアフル
人材サービスを展開しているパーソルグループが提供しているアプリです。
軽作業や倉庫作業のような定番求人以外に、イベントスタッフやオフィスワークなどの求人も取り扱っています。

クラウドワークス
アンケート回答やレビュー、データ入力作業から、WEBデザイナー、クリエイター等の専門スキルを必要とする仕事まで幅広くあります。
オンライン完結の仕事も多いため、場所にしばられずに働くことが可能です。

1日農業バイト「デイワーク」
農業従事者の高齢化と深刻化する労働力不足の問題を解決することを目的とした、1日農業バイトができるアプリです。
地方で農業に関わりたい、という人におすすめ。
「二拠点生活×スポットワーク」で期待される未来

二拠点生活をしながらスポットワークを行うことには、さまざまなメリットがあり、期待できる未来像も多岐にわたります。
①地方創生と都市部のスキル融合
二拠点生活をすることにより、都市部で得た高度なスキルや知識を地方に持ち込むことができ、地方創生に貢献する未来が期待されます。
都市部のプロフェッショナルが、地方で短期のスポットワークに従事することで、地域の企業や住民が新しい視点や専門知識を得ることができるでしょう。
たとえば、都市部で活躍しているマーケティングやデザインの専門家が地方の小規模企業で支援を行うことで、地域経済を活性化させ、都市と地方の知識やスキルの橋渡し役として機能します。
②ワーケーションの拡大と新しい観光業の創出
観光地や自然豊かな地方都市で仕事をしながら、地域の観光業に貢献する活動が期待されます。
スポットワークとして、観光案内や地域イベントの運営、農産物の収穫などを体験することで、地域との交流が深まり、観光業の新たな形が生まれます。
特に、地方の小規模な宿泊施設や観光名所が「ワーケーション」を提供し、観光業の多様化が進む可能性があります。
③地域特化型のスポットワーク市場の拡大
今後スポットワークが広がりを見せることで、各地域に特化し、各地で独自のニーズに応じた短期的な仕事が発生することも期待されます。
たとえば、観光地では観光シーズンに合わせたスポットワークが増え、農村地域では季節ごとの農作業や収穫の手伝いなど、地域特有のスポットワークが活性化することも考えられます。
これにより、都市部に住む人々が地方でスポットワークを行いながら、その地域に根ざした仕事を得ることができ、地域の独自の文化や産業に貢献することができるでしょう。
まとめ
今回はスポットワークはどんな仕事ができるのか、そして求人を見つけるための便利なアプリサイトも合わせて解説しました。
- スポットワーク需要は全国的に広がりを見せている
- 二拠点生活とスポットワークを組み合わせることで自由なライフスタイルを実現できる
- 反面、収入や仕事内容が安定しないという不安もある