二拠点生活を始める時に一番気になるのが、自分の理想の暮らしができるのか、環境や地域の人たちに馴染めるか、ではないでしょうか。
そこで、二拠点生活を始める前に是非おすすめしたいのが、現地での暮らしを実体験できる「お試し移住制度」です。
実際に気になる地域で暮らしながら、地域の人と交流したり「実際に住んだらどうなるのか」を体験できます。
今回は、お試し移住の種類やおすすめな点、申請の流れを紹介していきます。
お試し移住には色々な種類がある

お試し移住といっても様々な形があります。
その中でも、いくつか代表的なものをご紹介します。
パッケージ型
パッケージ型は、あらかじめ開催日や行程が決められていて、複数の参加者と一緒に行動することが多い体験ツアーを指します。
観光ツアーのような感覚で、気軽に参加できるため、まずはどんな町なのかを知りたいという段階にオススメです。
オーダーメイド型
希望の地域が固まっている方におすすめなのが、オーダーメイド型です。
参加者の希望に応じて、オリジナルの行程を組んでくれるので、自分の理想の暮らしに必要なスポットを効率良く回ることができます。
また、移住に関する悩みなど、個別相談が可能な場合もありますので、気になることがある場合は積極的に聞いてみましょう。
お試し住宅
各自治体によっては、「お試し住宅」を用意しているところもあります。
一軒家やアパート、シェアハウス、古民家など、さまざまな宿泊体験施設があります。
1年以上の長期滞在可能な施設もあるので、気になる場所があればとりあえず始めてみるということも可能ですし、移住者や二拠点生活をしている人との交流も盛んな所が多いので、さまざまな相談もできます。
◇無料のお試し住宅もある
お試し移住体験の費用は、大体1泊2日〜2泊3日で参加費数千円~1万円程度のものが多いですが、自治体によっては参加費無料のツアーもあります。
※現地までの交通費や滞在中の生活費は自己負担です。
地域によってもさまざまな体験ツアーが用意されているので、段階や目的に応じて選んでみてください。
お試し移住がおすすめな3つの理由

二拠点生活を始める方に、お試し移住をおすすめしたい理由が3つあります。
①手軽に移住体験できる
お試し移住をするメリットの一番は気になる地域に実際に住んで、環境を確かめられることです。
「買い物をする場所は?」「地域の人たちとのお付き合いは?」など、短期間でも実際に住んでみることで、実際の二拠点生活をより具体的にイメージできるようになります。
②実際に住んでいる人の声を聞くことができる
お試し移住体験では、先輩移住者や地域の人との交流の場を設けている場合も多いので、実際に住んでいる人の生の声を聞くことができます。
疑問や不安なことを事前に確認できるだけでなく、二拠点生活後に顔見知りがいるいうことも心強いですよね。
③地域を通しての様々な体験
お試し移住では、さまざまな体験ができることも魅力のひとつです。
地域行事を参加したり、地元の名所や名産に触れることで、新しい発見があるかもしれません。
お試し移住をしたい!申請から開始までの流れ

実際にお試し移住体験をするにはどうしたら良いのか、一般的な申請方法から移住開始までをご紹介します。
条件を事前に確認する
お試し移住制度は、全国すべての自治体が実施しているわけではありません。
また、自治体ごとに参加・入居条件を設けている場合がありますので、必ず条件を事前に確認しましょう。
自治体に申請を行う
気になるお試し移住体験が決まったら、各自治体や移住相談窓口に申請をしましょう。
自治体によっては専用のサイトがあったり、全国のお試し移住体験を検索できるポータルサイトもあります。
・LIFULL地方創生|移住体験施設:https://local.lifull.jp/localmatch/facilities
申請方法は各自治体によって違いますが、申請書を郵送、またはインターネットからの申請となります。
自治体による確認と審査
申請をすると、各自治体がお試し移住の承認可否を審査します。
承認がおりると自治体より連絡がきます。
必要書類を自治体へ提出
ほとんどのお試し移住には必要書類の提出を求められることが多いです。
利用申請書や誓約書のほか、本人確認書類が必要になる場合もありますので、事前に準備をしておくとスムーズです。
お試し移住を開始
入居日には自治体から発行される許可書や印鑑を持参して窓口へ訪れるのが一般的です。
しかし、手続きは自治体によっても違いますので、事前に確認をしておきましょう。

大丈夫?お試し移住の確認点

「お試し」とは言え、短期間でも移住するためには事前に確認しておくことがあります。
条件がある
お試し移住で入居できる施設には、対象の条件が決まっている場合がほとんどです。
例えば、県外在住の人や、家族限定、ペット不可などさまざまです。
あくまで移住希望対象者へ向けたものなので、観光目的での使用はできません。
また自治体による審査があったり、応募者多数の場合は選考があったりと、申請しても必ず体験ができるわけではない点に注意が必要です。
滞在費がかかる
お試し移住体験に関しては無料の場合も多いですが、宿泊や食事などの滞在費は個人で負担するものもあります。
また、現地までの交通費も別途必要となります。
自治体によっては、宿泊施設を無料で提供してくれるところもありますので、費用に関しては事前に確認を取ると良いでしょう。
まとめ
今回は、お試し移住の種類やおすすめな点、申請の流れを紹介しました。
- お試し移住で、二拠点生活後のミスマッチを解消できる
- お試し移住では様々な体験や、住民の声を聞くことができる
- お試し移住を申請する場合は、各自治体の条件を確認