こんにちは、二拠点生活所のおさです。
外房に別荘を買った理由シリーズも終盤に近付き第7話。
色々な反響ありがとうございます。
前回、競売物件を落札するも大変な事態が発覚。
追い込まれた状態から、大逆転のアイディアが閃き光明を差すか。
しかと刮目してご覧ください。
◆外房に別荘を買った理由シリーズ◆
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書き筋変わってない?

おっと、ついひとりで盛り上がってしまった

閃いたアイディアが光明を差すか!
閃いたアイディアとは?
落札した物件について、明渡しの問題点は2点。
- 占有者がアメリカ在住であり、連絡を取る手段が郵便しかない
- 法的に明渡しの請求をするには手続きが煩雑すぎて時間がかかる
要するに、本人と直接交渉して明渡ししてもらえれば問題なしという状態は、通常の競売物件の明け渡しと変わらないのです。
そう本人と直接交渉出来ればいいのです。

色々考えて本人とアクセス出来る方法を思いついたんだ
現状、私(落札者)の権限で調べられる情報はこの3つ。
- 実物の土地建物(現地)
- 占有者の法人情報(登記情報+インターネット情報)
- 競売物件資料(裁判所閲覧)
そのひとつである競売物件資料に目をつけました。
競売物件の資料には、この物件が競売に至った経緯が詳細に記されています。
そして、その詳細経緯に私はアクセスすることが出来る。
という事は、競売事件前の損害賠償請求訴訟の内容を確認する権利を持つのです。
そう、今回の競売事件に繋がる前段の裁判。
例の『ソーラーパネル輸入は詐欺だったんじゃないか裁判』です。
裁判資料を閲覧
日本の裁判で争ったという事は、きっと日本人か日本に強い代理人(弁護士)を立てているはず。

(ペラペラペラ)・・・あ、あった!
そう、私の狙いは前の裁判で戦った、被告代理人の弁護士先生。
多額の損害賠償を抱えるような裁判で、一時期その代理委任をしていた先生だったら、アメリカ在住の占有者へアクセスできるパイプが残っているかもしれません。
先生の名前をインターネットで調べてみると、所属する法律事務所へたどり着きました。
連絡先が分かったので、早速連絡を
・・・・とはしません。
その先生は占有者の代理人。
要するに、今回争う相手側の人間です。
不動産の競売落札者である私が気軽に連絡して、協力してくれる可能性はかなり低いでしょう。
そこでもうひとアクション入れます。
これは全くの偶然なのですが、実は相手方のその先生は、私の顧問として20年来共に戦ってきた戦友(弁護士)と、同じ弁護士会の所属だったのです。
ウェブミーティング

先生!〇〇先生って知ってたりしません?

あー、〇〇先生、面識ありますよ

やったーーー!ビンゴ!

おささん、また色々やってるんだねー
まさかの直接の知り合いという奇跡。
早速個人的に連絡をとってもらいました。
結果、先方の先生は今現在も占有者とメールで連絡が取れる状態との事。
渡りに船とはこの事です。
私 ⇔ 顧問弁護士 ⇔ 相手弁護士 ⇔ 占有者
間に弁護士2名を挟んでの明け渡し交渉になります。
国際弁護士の資格を持つ先生を挟んでいるので、英語の翻訳も完璧。
交渉において非常に恵まれた環境ではありましたが、結果はかなり難航しました。
物件の所有権は既にこちらに移っていますが、建物の中の家財の所有権は占有者が有し、現在不当に物件を占拠している形。
家財を撤去して欲しい vs そのまま占拠したい
の戦い。
交渉中

明け渡すつもりはない!
せめて格安でリースバックなら検討する

自分で利用予定があるので貸せません
家財を撤去して明け渡して欲しいです

そもそも日本に行けないので家財は片づけられない

では必要な書類を指定してくれれば探して送りますよ

書類を実際に見てみないと解らない

では書類を解る人に確認させて欲しいです

日本にいる知り合いに聞いてみる

それでお願いします

知り合いが代理人として行ってくれるそう

では期限を区切るのでそれまでに回収して下さい
残っている物はこちらで処分します

アメリカから代理人に鍵を送るのでしばらく時間をくれ

時間も費用ももったいないので、当方負担で鍵を開錠するよ

その日に代理人を立ち会わせるならOK

では、お互い立ち合いの元、同日に必要な家財を回収して明け渡しということで

それで大丈夫
双方同意で無事にまとまりました!

やっと交渉が終わった~!
時差の関係もあり、一回のやり取りに結構な時間がかかってしまいました。
色々と苦労しましたが、真っ当な方法で進める事を考えたら軽い軽い。
数年かかるものが数カ月で終わったのですから安いもの。
しかも覚悟していた強制執行に要する費用も掛からないというおまけ付き。
更に、双方弁護士の代理人を立てているので交渉エビデンスも問題なし。
一時はどうなることかと悩みましたが、終わりよければ全てよし。
間に入ってくれたお二人の弁護士先生もありがとうございました。

本当にお二人にお金払わなくて大丈夫ですか?
私の我儘でただ働きさせちゃいました。
引渡しの日程調整も終わり、残すは当日の立ち合いのみ。
こちらで鍵を開錠して入室すると約束しているので、現地の鍵屋さんをインターネットで探して手配。
物件の明渡しの書類などを作りながら当日を待ちます。
順調に進んでいる不動産明渡しですが、当日に少々の不安が残ります。
何の不安かというと

占有者の代理人の名前がジェームス(仮称)
次回に続く

おさ、確か英会話苦手だったよね?

そうなの
法律用語の英単語とかさっぱり

going to be fun!

えっとOK!
YES! OK!

日本語喋れない人が来たらどうしよー
英会話が苦手な私・・・当日の立ち合いはどうなってしまうのでしょうか。
次回の更新を楽しみにお待ちください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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この記事を書いたのは

おさ
東京在住、3人家族
秩父・外房を中心に活動中
好きなことを好きなだけ
アウトドア・音楽・料理・家庭菜園・不動産…
好奇心旺盛がゆえに多趣味・多拠点生活中