こんにちは、二拠点生活研究所のおさです。
コロナ禍前まで毎年参加していた秩父の祭り『龍勢祭』が、今年は完全復活ということで遊びに行ってきました。
毎度のことながら、二拠点生活研究所のみんなにも声がけします。

行く!

人混みはちょっと…

相変わらず想定通りの返事だね
他の従業員にも声を掛けましたが、みんなそれぞれの都合により来れないとのこと。
なので今回は私、息子、ソトボンヌ、友人の4人で行ってきました。
さて、ここで問題になってくるのが運転できるメンバーは全員が酒飲み。
ということで、「みんなが楽しめるお祭り」プランを組み立てます。

発表します!

はーい

はーい

はーい
お祭りで飲むぞプラン
- 前日 山小屋入り
- 祭当日午前 駅前に車を止める
- 臨時バスで龍勢祭り会場へ
- 祭りを思いっきり楽しむ
- 臨時バスで駅へ戻る
- 駅前で宿泊
- 翌日午前 解散

てな感じでよろしくー

ちなみに『龍勢祭』ってどんなお祭りなの?
龍勢祭をさらっと説明
埼玉県秩父市下吉田で行われる『龍勢祭』は、正式名称「椋神社例大祭」と言います。
椋神社へ「五穀豊穣」を祈願して奉納する神事として、代々伝承されてきた農民による手作りロケットを飛ばすという、国の重要無形民俗文化財に指定されている祭礼です。
その昔、宇宙(そら)に魅せられし山の民が英知と感性で考案し、27流派によって脈々と守り伝えられている手作りロケット「龍勢」。
毎年10月第2日曜日、椋神社の付け祭として奉納されます。澄み切った秋の空の舞上がる様が天に駆け上る龍を連想させるところからその名がつきました。
龍勢の町よしだ
龍勢(ロケット)の製造は各流派が約1年かけて製作しているそうです。
使用する部材に関して言うと、松や竹を伐採し、2年以上も乾燥させ水分を飛ばして、軽量化するそう。
なので、かなり前から準備をして制作していることがわかります。
そして祭り当日、龍勢の打上げは山ぎわに組んだ櫓を使用します。

打ち上げ時はお囃子と「東西、東西〜、ここに掛け置く龍の次第は…」と奉納者が、独特の節回しの「龍勢口上」が始まります。
その後合図の太鼓が鳴り、龍勢(ロケット)に点火されます。
龍勢には大まかな決まりがあるようで、ロケットが勢いよく空に昇って行き、昇りつめると落下傘が開き、矢柄に仕掛けられた紅煙が流れ、色火が点滅します。
そうなると打ち上げ成功というわけです。
ただ、花火師ではなく普段は花火と縁がない住民や企業が手作りしているので、全部が上手く上がるわけでもなかったりします。
そういった悲喜こもごもが混じった歓声とも奇声とも言える叫びが響いて、龍勢にかける思いの強さが垣間見れます。
祭り当日
前日、山小屋に集合し、翌朝に駅前へ移動。
友人の知り合いも龍勢を上げるとのことで、間に合うよう7時半出発です。
途中の御花畑駅で立ち食いそばを食べて、西武秩父駅から龍勢会館行きの臨時バスに乗り込みます。
私たちは10時に到着。会場はすでに人でいっぱいです。
毎年、出店している酒屋さんの2階を見物場所として借りていたのですが、今年は報道関係者専用となってるみたい・・・、残念。
その後、有料席を狙うもどうやら当日は販売していないようでした。

しばらく境内を回って裏側に行くと、発射台が良く見える場所がありました。


今日はここをホームとします

らじゃ!
無事、場所がとれたので折りたたみ椅子を展開し、手分けしてお酒・食べ物を買いに向かいます。
屋台もとにかく人が多いです。
境内の中でのお祭りなのでそこまで広くないため、かなりの密集度。
それでも観光客向けというより地元のお祭りなので、秩父の祭りの中では混雑しないほう。
秩父は観光地なので、本当に祭りやイベントの人出はやばいです。
私はお酒を調達しに、ソトボンヌはつまみを調達に行ってくれました。
屋台はたこやき、やきそば、バナナチョコ等々、昔ながらの祭りの屋台というラインナップが多いですね。

秩父ホルモンうどんだってー

秩父ホルモンはB級グルメとして有名だからね
そして、秩父ホルモンうどんはお祭り屋台とは思えないクオリティで美味しかった!
と、宴会で盛り上がっている私たちですが、会場は龍勢の打ち上げで盛り上がっています。
大体15分おきに龍勢が打ちあがるんですが、その前にお囃子や口上などもあるので、ずっと何かしら盛り上がっている感じです。

口上が終わると太鼓の音と共にロケットが発射されます。
今回、午前中に打ち上げられている龍勢はほぼ成功していると地元の人が話していました。
例年、3割くらいは失敗しているイメージ。
友人の知り合いも綺麗に龍勢を打ち上げていました。
そして、秩父を舞台にしたアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』にも龍勢祭が登場しています。
その絡みで(恐らく)毎年『あの花~』の龍勢も打ち上げられています。
▼アニメに興味のある方は
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
さすが映画にもなったアニメ、観客も歓声もひと際大きかったです。
午前の部が終わり、昼休憩に。
昼休憩中は屋台が激混みになります。

ポテト買いたかったけど無理すぎる
午後の部はうまく打ち上がらない団体も出てきて、叫び声や怒号が聞こえてきます。
ただ、写真や動画では伝えられない会場の空気感込みがこの祭りの醍醐味。
個人的には人生で1度は見るべき祭りだと思います。
興味のある方は来年ぜひ会場にお越しにください。
次は12月の『秩父夜祭』だ!
最後までご覧頂きありがとうございました。
▼ひとり秩父観光記

この記事を書いたのは

おさ
東京在住、3人家族
秩父・外房を中心に活動中
好きなことを好きなだけ
アウトドア・音楽・料理・家庭菜園・不動産…
好奇心旺盛がゆえに多趣味・多拠点生活中