こんにちは、二拠点生活研究所のおさです。
外房に別荘を買った理由シリーズ第8話。
長かった外房別荘購入のお話もとうとう最終話になります。
前回、競売物件占有者との明渡し交渉が無事に終了。
残すは現地立会で物件の明渡しのみとなりました。
占有者がアメリカ在住の為、日本にいる代理人が現地に来ることになったのですが、どうもその方も外国籍のよう。
英会話が苦手な私はどうやって立ち回ろうか悩む限りですが、とうとう明渡日が到来します。
今日はそんなお話。
◆外房に別荘を買った理由シリーズ◆
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とうとう物件の明渡しのお話だね

でも立会する代理人が外国籍の方っぽいんだよね

たしかジェームス(仮称)さんだっけ?

そう、全く日本語喋れない人だったらどうしよう
物件の明渡し準備
当日は手元に鍵の用意が出来ないとのことなので、近くで鍵の開錠が出来るカギ屋さんを手配しました。カギ屋さんとは当日時間を合わせて現地待ち合わせをしています。
明渡し後は自分で鍵を交換しちゃおうと思うので、対応するシリンダーを用意しました。
それと、当日に向けて準備していた大事なことがあります。
それが、

電話通訳サービス!
通訳をお願いしたい時に、自分と相手と翻訳サービスの3者通話をしてくれる非常に便利なサービスが世の中にはあります。
そう、万一日本語が解らない方がいらっしゃった時は、電話越しに通訳をしてもらおうという作戦です。
google翻訳等を利用するのも一つの手ですが、不動産や法律等の解釈が難しい翻訳はあまり信用できないので、専門サービスを利用することにしました。

これで準備は万全!
コミュニケーションの壁さえ突破出来れば、後は問題ありません。
穏やかに話し合いにて明渡しが完了すれば、その日から外房別荘を利用することが可能になります。

どういう風に片づけて、どういう風にリフォームしようかな
来る明渡し当日
待ちに待った明渡し当日。
落札後は明渡しまで何年かかるのやら・・・と絶望していましたが、事はトントン拍子に進んであっという間の明渡し日になりました。
約束は午前10時に現地待ち合わせ。
東京の自宅から現地のいすみ市まではまったく時間が読めなかったので、前日入りをして近くの温泉宿泊施設に宿泊をしていました。

いすみ市の大原漁港は伊勢海老の有名な産地。
夕食には豪華に伊勢海老が1匹丸々が出て美味しく頂きました。
流石海沿いの地域。今後の別荘生活に期待が膨らみます。
宿を9時にチェックアウトして現地に向かいます。
向かうと行っても宿から車で5分の距離なので・・・
現地着9時5分。

待ち合わせは、早く着いた方が事の運びが有利になるんだよねー
時間はまだ沢山あるので、まずは建物の外をぐるっと周って現状を確認しようと思います。
敷地に生えまくる植物たち

うげっ!草やら庭木が成長しまくってる
最後に現地を確認したのが入札する直前だったので、あれからなんだかんだの6カ月。
半年間で伸びきった草木に驚きです!

これは剪定除草が大変そう
人が住んでいない家はすごい勢いで荒れていきますね。
これから自分の手で素敵な別荘に仕上げねば。
待ち人続々集結
家の周りをウロウロしながら待つこと30分。
一番最初に到着したのは、私が手配した鍵屋さんでした。
初対面の為、お互いご挨拶をして本日の流れを打ち合わせます。
そして一応念のため。

英語しゃべれたりします?
と、確認するもやはり無理との返答でした。

ですよねー
そして待つこと15分・・・
ブロロロロ・・・の音と共に軽バンが近づいてきました。
運転席にはサングラスをかけた金髪のナイスガイ。

きっと彼がジェームスだ(ドキドキ)

Hi!

こ、こんにちは!(日本語)

本日物件の明渡しで代理人を務めるジェームスです
おささんでよかったですか?

むっちゃ日本語喋れるやーん
占有者の代理人ジェームスさんは流暢に日本語を話せる方でした(よかったー)
物件明渡しの流れを確認
お互いに簡単な挨拶を済ませ、本日の流れや明渡しの確認等打ち合わせをします。
予定していた流れは、
- 鍵屋さんが玄関鍵を開錠
- ジェームスさんが宅内の必要な書類、家財を搬出
- その他残置物は現地残しで私が処分
という形だったのですが、

ゴミ残しちゃうと大変だと思うから全部持っていくよ
との提案。
なにそれ、すごく助かる。
残置物は所有権放棄してくれるだけでよかったのですが、撤去処分までしてもらえるとなると、非常に助かります。
これで予定していた処分費用や、後からあれがないこれがないという話も無くなる。
非常にありがたりご提案だったのでお願いすることにして、その代わりに作業は私も手伝う事にしました。
家財の搬出は本日行うという話ですが、乗ってきた車は軽バン。
荷物の移動はどうするのかな?と思っていたら、

家が近いのでとりあえず私の家にピストンで運んじゃいます

ジェームスさんむっちゃいい人!
競売の明渡しなんて、多かれ少なかれ揉める事が多いので、コミュニケーションもあまり取れず明渡しもトラブって、とても大変な一日になる可能性があると覚悟していたんですが、かなりスムーズに話がまとまりました。
お礼と言ってはなんですが、私も人工(にんく)として一生懸命搬出をサポートします。
大きな家具なんかは二人で運んで、段ボール箱はバケツリレー方式。
共同作業を行って浮かぶ仲間意識。
色んな話をしながら作業したので、すっかり仲良くなってしまいました。

ジェームス!このソファー使いたいからもらっていい?

ん?
あ、いいよー

ありがとー

じゃあ、この冷蔵庫もおいて行こうか?

助かるー

ついでにこの大型TVとかも?

いやぁそれは私が使いたいなぁ

そかそか了解~
そんな話もしながら、夕方まで作業をしました。
その頃にはもうすっかりお友達。
なんなら連絡先をお互いに交換して「機会があったら飲みにいこーぜ」という話も出るくらいでした。
当日撤去が間に合わなかった物に関しては、庭に出しておいたら後日撤去しておいてくれるとの事。
非常にありがたい提案です。
とうとう物件の明渡し
その日、大半の荷物を片づけて物件の明渡し完了。
こんなスムーズな物件の明渡しは初体験です。
競売落札直後はどうなる事かと思った物件の明渡しも、最終的には全て良い結果に。
強制執行に至らず、尚且つ残置物の撤去までやってくれたので、予算を立てていた費用よりもかなり安く外房別荘を取得することが出来ました。
ここまでの道中色んな知らない事を勉強出来たりして、本業の不動産業にも大きく活用出来そう。
別荘を安く購入するにあたり、競売という選択肢も面白いなぁという感想ですが、今回のケースはかなりのレアケースだと思います。
素人には競売は難しい?
この記事を読んで、「自分もチャレンジしてみよう」と思った方は、ご自身の判断でくれぐれも慎重になさって下さい。
少しでも不安なことがあれば、その道のプロに相談するのも視野に入れておいた方がいいと思います。
私の意見を聞いてみたいなぁと思った方はSNSのDM等でご連絡頂ければ喜んで相談に乗らせて頂きますよ。
それでは、「外房に別荘を購入した理由」シリーズの最終話までご覧頂きありがとうございました。
外房別荘のルームツアーやDIYの様子は別の記事でご紹介したいと思います。
お楽しみにお待ちください。
▼シリーズ第1話から読む

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この記事を書いたのは

おさ
東京在住、3人家族
秩父・外房を中心に活動中
好きなことを好きなだけ
アウトドア・音楽・料理・家庭菜園・不動産…
好奇心旺盛がゆえに多趣味・多拠点生活中