昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワークの普及・働き方の多様性が浸透し、都心部からの地方移住や二拠点生活を始める人が増えました。
その中で移住や二拠点生活ではなく、更に多くの拠点を持つ「多拠点生活」や、定住先をもたない「アドレスホッパー」というライフスタイルも新しく出てきました。
今回は、複数の場所を選んで楽しみたいという「多拠点生活」におすすめのサービスをご紹介します。
多拠点生活とは?

多拠点生活とは、二拠点以上の住居地をもち、それぞれの拠点で生活をすることを言います。
ワークスタイルやライフスタイルが多様化した昨今では、平日は会社近くの都市部で生活をし、週末はのんびりと田舎暮らしや、アウトドア等の趣味を満喫する「二拠点生活」を始める人が増えました。
更にコロナ禍の影響により大きな打撃を受けたホテル業界では、サブスクリプション型の長期滞在プランを発表し、ホテルのネットワークを活かした全国各地の拠点を活用してもらう動きも出てきています。
そのようなサービスが増えたことにより、従来の二拠点生活ではなく、拠点を2つ以上もつ「多拠点生活」という新たなライフスタイルが出てきました。
若い世代にも広がる二拠点生活・多拠点生活
2020年にBIGLOBEが行った調査で「今後在宅勤務が続く前提となった場合、移住を検討するか(20~50代対象)」というアンケートに対し、20代が36.7%、30代が35.3%と4割近くの人が「検討したい」「やや検討したい」と回答しており、全体の30.9%を上回ってます。
また、BIGLOBEの同調査で、ワーケーションを「してみたい」は全体で6割、20代と30代30は7割弱が希望しているということから、若い世代で新しいライフスタイルへの関心が広まっていると言えます。
参照:BIGLOBE「ニューノーマルの働き方に関する調査」
そうした傾向と、昨今の多拠点生活向けサブスクサービスが広がりを見せたことにより、20代~30代を中心に利用者が増えてきています。
多拠点生活におすすめのサブスクサービス4選

多拠点生活をしたい方におすすめのサブスクリプションサービスをご紹介します。
①定額全国住み放題「ADDress」
アクセスや立地の良い空き家を活用した住まいのサブスクサービス。
月々44,000円(税込)~の料金には初期費用、光熱費すべて込みで、Wi-Fi・家具家電など生活や仕事に必要なものも完備されています。
「家守(やもり)」と呼ばれるコミュニティマネージャーが、暮らしのサポートや、地域交流の架け橋となり田舎暮らしをより魅力的にしてくれます。
地域交流や地域のさまざまな体験をしたい人にオススメです。

②定額制ホステルパスで全国の宿に泊まる「Hostel Life」
提携ホステルやゲストハウスが泊まり放題のサービス。
サービスプランは3つで、月9,000円で利用ができる「お試しパス」、月27,000円~の自宅とホステルを二拠点生活する「二拠点パス」、月63,000円~の全国ホステルを利用できる「ホステル暮らしパス」、とライフスタイルに合わせたプランを選ぶことができます。
また「ホステル暮らしパス」では住民票をおくことも可能なため、定住先を持たない「アドレスホッパー」というライフスタイルにも向いています。
③コミュニティ型多拠点コリビング「LivingAnywhere Commons」
価値観を同じくする人々が住居を通じてコミュニティを形成する、共同生活の形「コリビング(Co-living)」というシェアハウス型サービス。
直営のオリジナル拠点と、全国のゲストハウスと連携するパートナー拠点の2種類があり、ショートステイから、ロングステイまでプランが選べます。
全ての拠点でワークスペース、コミュニティスペースが完備されています。
また、拠点によってはテニスコートがあったり、地域の人と交流できるバーが併設されていたりとコミュニティ作りに特化している点が特徴です。

④シェアハウスとゲストハウスのいいとこ取り「バックパッカーズホーム」
沖縄から北海道まで、ホステルを中心とした提携9拠点に、追加費用なしで拠点の移動ができるサービス。(1ヶ月単位契約)
礼金・敷金・仲介手数料なしで、月33,000円から多拠点生活が始められます。
夏は沖縄で海が近くにある生活、秋は京都で紅葉の季節を楽しみ、冬は白馬でウィンタースポーツ、春は北海道で新緑の風景に癒されるなど、1年を通して好きな時期に好きな地域で過ごすことが可能です。


【番外編】サブスクサービス

他にも、変わったサブスクリプションサービスがありましたので、番外編としてご紹介します。
①移動できる生活拠点バンライフ「Carstay」
キャンピングカーやバンのカーシェア・レンタル、車中泊用のスペースシェアサービス。
キャンピングカーや車中泊スポットとして使いたい人と、キャンピングカー・バンを所有しているが、たまにしか使っていないので貸出したい人とを繋ぐプラットフォームです。
事故や盗難時は、使用者・車の所有者ともに自動車保険が付保されるため、安心して利用できるようになっています。

②外泊したら家賃が下がるリレントサービス「unito」
東京でサービス展開している、外泊したら家賃が下がるというリレントサービス。
通常の賃貸は一定額を毎月支払う仕組みですが、リレントサービスは家にいない日数をほかの宿泊者に貸す仕組みのため、月額料金を安くすることができます。
更にこのサービスは家具家電付き、水道光熱費・ネット料金も込みです。
「多拠点生活をしたいけど、自宅の家賃がもったいない」という人や、平日は地元で仕事→週末は都会で楽しむ、というライフスタイルを送りたいといったニーズも叶えられるサービスです。

まとめ
今回は、多拠点生活をしたい方向けのサブスクサービスについてご紹介しました。
- 働き方の多様性により、若年層での多拠点生活希望者が増えている
- 宿泊施設やいろんな企業が多拠点生活向けのサブスクサービスを始めている
- 趣味を満喫する・地域交流をするなど、好きな場所で楽しもう