二拠点生活に興味があるけど、「どれくらい費用がかかるの?」と気になっている方が多いのではないでしょうか。
最近では地方移住や二拠点生活(デュアルライフ)に興味を持つ方が増えてきました。
しかし、二つの拠点を行き来するとなると、気になってくるのが費用面です。
そこで今回は、二拠点生活を始めるにあたって知っておきたい、何にどれくらい費用がかかるかをご紹介します。
二拠点生活とは?

二拠点生活とは、2つの地域に生活拠点を持ちながら暮らすことを指します。
主に、都会と田舎といった拠点を持つことが多く、メリハリのある充実した日々を過ごす方が、ここ数年の間に増えています。
二拠点生活のライフスタイルは人によってさまざまで、平日は都会、休日は地方で過ごす「週末田舎暮らし」をしている人もいれば、スキーやサーフィンなど趣味のために2~3ヶ月を地方で過ごす人もいます。
子どもがいる場合は学校の長期休暇に合わせて拠点を変えるケースもあり、仕事や家庭の事情に合わせた柔軟なライフスタイルを選択可能です。
移住とは異なり、仕事や住まいを変える必要がないところが二拠点生活のメリットです。
都会と田舎を行き来しながら、自分らしい暮らしを楽しむことができる二拠点生活は、新しいライフスタイルとして定着しつつあります。
気になる費用はどれくらい?

最近、注目されている二拠点生活ですが、気になる費用はどのくらいかかってくるのでしょうか?
それぞれのスタイルで大きく変わる
まず、二拠点生活にかかる費用は、人によって大きく異なります。
というのも、さまざまなライフスタイルを実現するために二拠点生活を送る方が多いからです。
たとえば、
- マリンスポーツや農業といった趣味のため
- 都会の喧騒から離れて自然に囲まれたい
- あるいは自身や配偶者の故郷でゆっくり過ごすため
このように一人ひとりに二拠点生活をするためのそれぞれの理由があります。
どんなライフスタイルで二拠点生活を送るかによって、必要な住まいや、趣味にかける費用は大きく違ってきます。
そのため、二拠点生活の費用を考える際には、ご自身の理想とするライフスタイルを思い描きながら計算する必要があります。
生活費はほぼ2倍
一方で、どんなライフスタイルを思い描くとしても、必ず発生する費用がいくつかあります。
①初期費用
家を建てるならそのための費用、家や部屋を借りるにしても賃貸の初期費用、さらには荷物を運ぶための引っ越し費用などがかかります。
二拠点生活を始めるには、ちょうど引越し1回分の初期費用がかかると見積もっておくと良いでしょう。
②移動交通費
それぞれの拠点を移動するためには、移動交通費がかかります。
現在の住まいから距離のある地域で二拠点生活を始めたいと思った場合、移動のたびに新幹線代や飛行機代がかかってきます。
毎週のように長い距離を移動するなら、交通費だけでかなりの金額になりますので、こちらも考慮しておく必要があります。
③光熱費・生活費
それぞれの拠点での光熱費、食費、日用品費などの生活費もかかります。
毎月の固定費は2倍、変動費も1.5倍ほどになると考えられますから、生活コストが増えることも考慮しながら二拠点生活を始める必要があります。
二拠点生活のメリット

何かと費用面が気になる二拠点生活ですが、下記のようなメリットがあるからこそ始める人が増えているといえます。
自然豊かな環境でのんびりできる
やはり多いのが、都心部にはない自然豊かな環境で過ごせるという点です。
その土地ならではの魅力も多く、釣りや登山などのアウトドアレジャーを楽しんだり、ガーデニングや農業を始めたりと、趣味を楽しむことができます。
さらに、自然豊かな環境で子育てができることも、大きな魅力といえます。
親子間や家族での思い出も増え、子どもの成長を見届ける喜びを存分に味わうことができるます。
完全移住と違い、気軽にスタートできる
住みたいと思っている地域があっても、都会と田舎のギャップに馴染めなかったらどうしよう、という方もいるかもしれません。
また仕事や就学の都合で、完全に居住を変えることができないという人も多いかと思います。
二拠点生活の良い点は、今までの居住はそのままに別の拠点を持つため、気軽にスタートできる点です。
戸建てを持ちやすい
都心部で戸建てを取得するのは、費用面でのハードルが高く難しい場合があります。
しかし、自然環境豊かな地域は土地が安く、空き家等を格安で取得できる場合もあります。
場所によっては畑付きの戸建てもあり、農業を楽しむという方もいます。

二拠点生活を始めたいと思ったらやるべきこと

続いて、二拠点生活をしたいと思った場合に、「まずやるべきこと」について紹介します。
事前の準備をしっかり整えておいて、理想の二拠点生活を始めましょう。
- 二拠点生活の目的を明確にする
- 滞在頻度を考える
- 初期費用と年間費用を計算しておく
- 拠点となるエリアを選ぶ

支援制度を積極的に活用

二拠点生活は、受け入れる地方の側にとってもメリットがあります。
都市部からの流入によって「人材不足の解消」「経済効果」「コミュニティの活性化」などの効果が期待されるため、国土交通省によって積極的な推進も行われています。
そのため、自治体によっては、二拠点生活の支援制度が利用できる場合があります。
たとえば、長野県では県内の55の市区町村において、最大で100万円の補助金制度が設けられています。
また、茨城県では東京23区に在住、通勤している人を対象に、単身では60万円、世帯で100万円の移住支援金を支給する制度があります。
ほかにも、空き家を活用した住宅の整備など、自治体が特色ある取組みを行っていますので、自治体のホームページなどで利用できる制度を確認してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、二拠点生活にかかる費用についてご紹介しました。
- 二拠点生活にかかる費用を計算しておく
- それなりに費用もかかるが、メリットも多い
- 自治体の支援制度を活用