「都心からアクセスしやすい場所に、もう一つの拠点を持つ」
二拠点生活や週末のリフレッシュの場として、セカンドハウスや別荘を検討する人が増えています。
しかし、憧れだけで物件を選んでしまうと、思わぬ不便さや維持管理の問題に直面することも。
今回は、失敗しない別荘・セカンドハウス選びの基準や購入後のポイント、関東おすすめエリアを詳しく解説します。
なぜセカンドハウス・別荘が注目されているのか?

働き方の多様化が後押し
テレワークやワーケーションが一般化する中、都市部から離れた場所でも仕事ができる環境が整ってきました。
これにより、自然豊かなエリアにセカンドハウスを持ち、平日の半分はリモートで働くといった新しいライフスタイルが可能になっています。
心と体のリフレッシュが目的に
セカンドハウス・別荘は、日常のストレスから離れ、自然の中でゆっくり過ごすことで、精神的にも身体的にもリフレッシュできる点は大きな魅力です。
忙しい日々を送る現役世代にとって、「何もしない時間」を取り戻せる貴重な場所になります。
不動産投資や資産分散としての役割
長期的な資産形成の一環として、地方の不動産を購入する方も増えています。
インフレや物価上昇の影響から資産の実物化を図る意味で、土地付き物件の購入が注目されています。
選び方①エリア選びは「どんなスタイルで使いたいか」

セカンドハウス・別荘選びで失敗しないために、まずはエリア選びのポイントについて解説します。
滞在イメージを明確に
別荘やセカンドハウスは、日常とは違う過ごし方を楽しむ場所です。
釣りやキャンプを楽しむなら川や山の近く、マリンスポーツや海辺の散策が好きな方は海沿いのエリアが適しています。
また、季節を問わず楽しみたい方は、四季を通じてアクティビティが豊富な観光地を候補に入れてもよいでしょう。
生活インフラの確認も忘れずに
自然環境やロケーションの魅力に目を奪われがちですが、実際の暮らしには生活インフラが整備されているが重要です。
スーパーマーケットや医療機関が近くにあるか、除雪体制は整っているか、通信環境は問題ないかといった点もチェックしておきましょう。
購入時はレジャー目的でも、将来的に移住を検討する可能性があるなら、インフラの整備状況はチェックしておきたい重要なポイントです。
選び方②アクセス・通いやすさが継続のカギ

セカンドハウス・別荘選びで失敗しないために、続いては「通いやすさ」について解説します。
移動時間と手段を考える
セカンドハウス・別荘は「非日常」を楽しむ空間ですが、行くまでに時間がかかりすぎると、その都度負担になります。
「週末ごとに通う予定だったが、アクセスが不便で徐々に足が遠のいた」という声は少なくありません。
特に二拠点生活を想定している場合、アクセスの良さは非常に重要なポイントになります。
自宅からの移動手段(車・電車・バス)と、所要時間をしっかり確認しましょう。
公共交通機関を利用する場合は、最寄駅からのアクセス手段や運行本数なども重要なポイントです。
季節や天候による影響もチェック
山間部では冬季に雪が多くなり、スタッドレスタイヤの準備や、アクセスそのものが難しくなることがあります。
海沿いの地域では台風や高潮のリスクを把握しておく必要があります。
四季を通してスムーズに通えるか、購入前に現地に通いながら確認してみると良いでしょう。
周辺道路や渋滞情報をリサーチ
都心から人気観光地に向かう道路は、週末や連休に混雑することが多く、移動時間が読みにくくなることがあります。
物件購入前には実際に週末等の自身が移動したい曜日に移動ルートを確認し、想定以上の時間がかからないかを体感しておくことをおすすめします。
選び方③管理のしやすさ・不在時の対策

セカンドハウス・別荘ならではの管理面も考慮することが重要です。
長期不在に備える仕組みを
別荘は普段から人の出入りがあるわけではないため、不在時の管理が課題になります。
湿気やカビ、動物の侵入、設備の劣化など、思わぬトラブルが起こりやすいものです。
管理サービスや近隣との関係性も重要
セカンドハウス・別荘で何かあった際に、近隣に信頼できる管理会社があるか、見回りや清掃、修繕対応などを依頼できる体制があるかを確認しましょう。
また、別荘地内の近隣住民との良好な関係が、非常時の連携や防犯面でも役立ちます。
自分で管理する場合は時間や労力も考慮
管理サービスを使わず自身で管理をする場合は、訪れるたびに掃除や設備点検、水抜き作業などが必要になります。
想像以上に時間や労力がかかるケースもあるため、負担に見合うかをしっかり見極めましょう。
リフレッシュするために訪れるセカンドハウスが、滞在中はずっと掃除やメンテナンスに追われていた、ということがないようスケジュールも考慮しましょう。
メンテナンス費用も事前に想定する
購入価格、管理費用だけでなく、ランニングコストも考慮するべき重要なポイントです。
屋根や外壁の修繕、浄化槽の維持費、除雪費用など、都心の住宅では想定しない支出がある場合もあります。
購入前には維持費の目安を確認し、年間どれくらいの支出が必要か試算しておきましょう。
選び方④法規制や周辺環境の確認も忘れずに

セカンドハウス・別荘はエリア選びやアクセスも重要ですが、見落とされがちなのが周辺地域の法規制や地域住民との関係です。
建築制限・用途地域に注意
一部の別荘地では、建築物の高さや外観、用途に関する制限が設けられている場合があります。
また、森林法や農地法などによって建築に制限がかかることもあります。
購入予定の土地・建物がどのような規制のもとにあるのか、事前に自治体や不動産会社に確認しておきましょう。
また、中古物件を購入を検討している場合でも、物件が用途地域にどのように指定されているかを調べ、将来的な建て替えや改修の可否も確認しておくと安心です。
特に古家付き物件の場合、既存不適格建築で再建築が制限されるケースもあります。
周辺住民や地域コミュニティとの関係
近年は「住民トラブル」や「音問題」がSNSで可視化される時代です。
セカンドハウス・別荘とはいえ、地域の一員として一定のマナーが求められます。
地元との距離感や交流イベントなど、地域性を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
関東おすすめエリアの特徴と選び方

セカンドハウス・別荘地として人気のあるエリアを4つご紹介します。
軽井沢(長野県)
新幹線で東京から約1時間という利便性と、涼しく過ごしやすい気候が魅力です。
高級別荘地としてのブランド力もあり、周辺にはカフェやレストランも充実。
通年滞在型にも適しています。
那須高原(栃木県)
豊かな自然と温泉地としての魅力を併せ持つ人気エリア。
比較的リーズナブルな価格帯の物件が多く、初心者にもおすすめです。
アウトドアやファミリー向けのレジャー施設も豊富です。
箱根(神奈川県)
アクセスの良さと温泉が融合した観光でも人気のエリア。
マンションタイプのリゾート物件も多く、メンテナンス面で手がかからない点が魅力です。
東京から車で約90分と通いやすい立地です。
秩父(埼玉県)
自然の豊かさに加え、都心からアクセスの良さが魅力です。
アウトドア愛好者に人気があり、トレッキングの他、近年はグランピングやキャンプ場も充実。
比較的リーズナブルに物件が手に入る点も注目されています。
▼秩父エリア – 山小屋販売
将来の売却・継承も視野に

資産としての価値を維持する
別荘やセカンドハウスは「使う期間」だけでなく、「手放すとき」のことも考慮して選ぶ必要があります。
将来的にライフスタイルが変化し、通う頻度が減ったときや、相続などで物件を手放す可能性があるからです。
売却を見据える場合は、流動性のある人気エリアや交通アクセスの良い場所、管理が行き届いた地域を選ぶことで、資産価値を維持しやすくなります。
継承のしやすさもポイント
別荘は「自分だけの拠点」として愛着が湧きやすい一方、次世代がその価値を共有していなければ、相続後に維持されず放置されるケースも少なくありません。
家族にとっても魅力的な場所・使い方ができる物件を選ぶことが、継承後の活用にもつながります。
法的・税務的な備えも忘れずに
相続の際には登記変更や相続税の問題が発生することがあります。
生前のうちから、相続人と話し合いをしておく、税理士に相談しておくなどの準備も大切です。
まとめ
今回は、失敗しない別荘・セカンドハウス選びの基準や購入後のポイント、関東おすすめエリアを解説しました。
- 利用目的・頻度を明確にし、ライフスタイルに合った物件を選ぶ
- 非日常の魅力だけでなく、生活インフラや管理のしやすさなど、日常的な視点も
- 自分に合ったエリアを見極め、現地見学や情報収集をしっかり行う

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