リモートワークやテレワークが普及してきた昨今、ワーケーションに興味を持つ人も増えてきています。
政府や企業における働き方改革への取り組みとして、ワーケーションを推進する動きも活発になってきたため、今後はテレワークの一環として浸透していくを考えられます。
しかし、実際にワーケーションをしている人が身近にいるか、というとまだまだ少ない印象がありますよね。
そんな中、ワーケーションを予定している人や、ワーケーションに興味がある人の中で、どのようにワーケーションの準備をしたらいいかわからないという人も多いでしょう。
「ワーケーションに来たが、仕事で必要なものが足りなかった」
「全く仕事にならなかった」
というようなことにならないよう準備は万全にしたいものですよね。
そこで今回は、実際にワーケーションを実践している経験者が必要だと思う物・便利なアイテムを合わせて10選ご紹介します。
さらに快適にワーケーションをするコツもご紹介したいと思います。
ワーケーションとは

ワーケーションとは、「ワーク(Work)=仕事」と「バケーション(Vacation)=休暇」を組み合わせた造語で、
たとえば自宅以外の場所、観光地や帰省などの休暇先でテレワークを行うことをいいます。
テレワークとの違いは、自宅やカフェではなく、旅行先で仕事をするという点です。
2021年3月に厚生労働省が公表した「テレワークガイドライン(テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン)」では、ワーケーションをテレワークの一形態として定義されており、以下のような効果が期待されています。
生産性アップ
リゾート地や観光地など、普段とは違った場所で休暇を取りながら仕事をすることで、生産性が高まります。
脳科学的にも人間は普段と違った場所で過ごすことで、脳が活性化されることがわかっています。
普段とは場所を変えて気分転換しながら仕事をすることは、ストレスの軽減や意欲向上につながることが期待されています。
旅行先に長期滞在可能
たとえば仕事の状況により、長期休暇が取りにくい場合もあるかと思います。
そのような時でも、ワーケーションなら旅行先に長期滞在することができます。
旅行先で仕事ができれば、長期滞在も可能です。
そのため、仕事が忙しくて短い期間しか旅行に行けないといった不満やストレスもなくなります。
ワーケーションに必須アイテム4選

それではワーケーションに必須な持ち物を見ていきます。
会社や自宅で使用しているものをそのまま持って行くことは難しいこともあるので、持ち運びしやすく、使いやすいものを選びましょう。
①ノートパソコン
ワーケーションではオンラインで仕事をするので、ノートパソコンは欠かせません。
持ち運びをするので、軽くて丈夫なもの、そして自分が使いやすいノートパソコンを選ぶと良いでしょう。
おすすめは、重量1.2kgまで、バッテリーは10時間以上、画面は13~14インチのノートパソコンです。
性能に関しては、CPUはcorei5以上、メモリ8GB以上が良いでしょう。
◎おすすめパソコン
『Microsoft Surface Laptop Go2』
コンパクトで軽量ながら、十分な性能を備えた高コストパフォーマンスのノートパソコン。
本体価格10万円程でありながら、CPU インテル Core i5 2.4GHz、ストレージ容量SSD128GB、メモリ容量8GBとビジネス使いにも十分な性能です。
・Microsoft Surface Laptop Go2(Microsoft公式)
『Apple Mac Book Pro (13インチ)』
MacBookシリーズの中でも高性能のモデルです。
MacBookAirとの違いは、高性能であることの他に、冷却ファンを搭載していることから、長時間動作が安定します。
画像編集や動画編集、音楽制作などのクリエイティブ作業を行う方にオススメです。
・Apple Mac Book Pro (13インチ)(Apple公式)
②マウス
ノートパソコンにはタッチパッドがついていますが、普段マウスを使用しているのであれば必ず持って行った方が作業効率は上がります。
コンパクトなものを選ぶと荷物もかさばりません。
また、ワーケーションにはワイヤレスのBluetoothタイプがおすすめです。
◎おすすめマウス
『サンワサプライ ワイヤレスマウス 左右対称 小型 MA-WBL170BK』
利き手に関係なく使える左右対称のデザインで、両サイドにボタンを搭載した超小型マウスです。
サイズも59.2×93.4×38mmとコンパクトで、持ち運びに便利です。
専用ソフトを用いることで、サイドボタンにさまざまな機能を割り振れるのが特徴。
Windows・Macどちらにも対応しているのもポイントです。
③充電ケーブル
宿泊先でレンタルしていることも多いのですが、観光シーズンでは人が多いため、数に限りがあるケーブルの在庫がないということもあるかもしれません。
そこで充電コードを持っていくことをおすすめします。
複数のコネクタ対応の巻取り式コードであれば、デバイス毎にコードを持っていく必要がないため、荷物もコンパクトになります。
◎おすすめ充電
『サンワサプライ巻取りUSB 3in1 ケーブル 0.8m KB-IPLTM08KW』
ライトニング・TypeC・microBコネクタ搭載の充電ケーブルです。
これ1本で、iPhone・iPad、Type-Cコネクタ、microUSBコネクタを搭載した各種スマートフォンやタブレットなどとパソコンを接続して、データの通信や充電ができます。
ケーブルは最長0.8mの巻き取り式で、お好みの長さに調整して使用可能。
コンパクトになるため、持ち運びにも便利です。
④イヤホン
イヤホンはオンラインミーティングや音楽を聴きながらの作業に使えるため、ワーケーションでは必須アイテムと言えます。
選ぶ際はワイヤレスがおすすめ。
◎おすすめイヤホン
『ソニー LinkBuds ホワイト WF-L900 WM』
耳をふさがないから周囲の音も聞こえるイヤホン。
リモート会議や音楽でイヤホンを装着するけれど、ワーケーション先では周囲の音や家族の声が聞こえた方が良い場面もあると思います。
また、長時間イヤホンを装着していると、耳の穴に圧迫感を感じますよね。
このLinkBugsは耳をふさがない形状のため、周囲の音も聞き逃さない設計です。
人間工学にもとづいた軽量設計で長時間の使用でもストレスを感じない点もうれしいポイントです。
マイク性能も十分で、「高精度ボイスピックアップテクノロジー」という機能が、収音した中から環境音を取り除き、マイクから拾った人の音声のみをクリアに伝送します。
ワーケーションにあると便利なアイテム6選

続いて、ワーケーション先であると便利なアイテムを6つご紹介します。
必須アイテムと違いなくても困らないものですので、ご自身の普段の仕事環境と比較しながら検討してみてください。
①モバイルバッテリー
滞在先の部屋にはコンセントがありますが、カフェやプールサイドなどで仕事をするという場合、近くにコンセントがない場合もあります。
ACアダプターを兼ねたモバイルバッテリーを1つ持っておくと、パソコン・スマホにも対応できます。
しかし値段は1万円を超えるものがほとんどなので、滞在先の環境に合わせて検討すると良いでしょう。
◎おすすめモバイルバッテリー
『Anker PowerHouse 90 AC100W USB-C 45W出力』
コンセントにさせるAC対応モバイルバッテリーです。
24000mAhの大容量で幅広い機器に対応できます。
また、ライトが付いているので、緊急時やキャンプ等の屋外に懐中電灯代わりに利用可能。
航空機内の持ち込み規格にも対応しています。
②延長コード
客室で仕事をしようと思っている方は、延長コードも用意しておいた方が良いです。
必ずしも卓上にコンセントがあるとは限りませんし、複数の電子機器を同時に充電する必要性が出てくる可能性もあります。

③パソコンスタンド
滞在先のデスクがちょうどいい高さではなかったという場合にも、あると便利なのがパソコンスタンド。
長時間ノートパソコンを使うと猫背になりやすく、肩こりにつながりますので、快適に仕事をするならあると便利なグッズです。
軽く薄めのスタンドが多いので、持っていてもかさばらないのも良いですね。
◎おすすめパソコンスタンド
『キングジム ノートPCカバー ネスティ NST10』
ノートパソコンの高さを変えられる収納&PCスタンドです。
ネスティは、普段はポケットの付いたノートPCカバー、変形させるとパソコンの高さを底上げするパソコンスタンドに変身するという優れもの。
④ポケットWi-Fi
たいていの宿泊先には無料のwifiが通っていますが、電波が弱いこともあります。
また、一部の宿泊先ではセキュリティのないWi-Fiもあり、機密事項を扱うには少々不安です。
自分が仕事をする場所にはどのようなWi-Fiが通っているか事前に確認し、必要ならば持って行きましょう。
短期のワーケーションなら、ポケットWi-Fiをレンタルすることもおすすめです。

⑤収納ポーチ
ワーケーションをするとなるとケーブルやマウス、メモ帳にペンと何かと細々としたアイテムが多くなるものです。
そこで役立つのがガジェット小物用のポーチや収納スタンド。
仕事に必要なものを一つにまとめておけば、滞在先のカフェやワーキングスペースへの移動もさっと行えるでしょう。
◎おすすめ収納ポーチ
『コクヨ バッグインバッグ THIRD FIELD TFD-G11DM』
落ち着いたカラー展開で、おしゃれなスムース素材を採用し、スタイリッシュなデザインに仕上げているのが特徴です。
ポケットは伸縮性があるため、イヤホンやケーブルを収納しやすいのがメリット。
開口部が大きく広がり、一目で中身の位置を確認できるのでおすすめです。
前面を折り返して固定ベルトで留めると自立し、スマホスタンドとしても活用できます。
⑥ミーティング用の服
ワーケーションは旅行先ということを周りも理解していますが、ミーティングであまりにもラフな格好をするのは、他の勤務中の人たちにあまり良く思われない可能性があります。
ジャケットを羽織るだけで印象が変わるので、荷物に1枚は入れておくと便利です。
また、ホテルやカフェなどは夏場にクーラーが効きすぎることもあるので、長袖の上着があると体温調節がしやすいというメリットもあります。
ワーケーションで快適に仕事をするコツ

ワーケーションは旅行と仕事がセットになっているので、荷物が多くなりがちです。
そこで少しでも快適に仕事をするためのコツを3点紹介します。
コンパクトなアイテムを選ぶ
ワーケーション用のアイテムを選ぶ際には、できるだけ多機能・コンパクトなものを選びましょう。
たとえば充電器であれば、サイズが小さくてポートがたくさんあるものがオススメです。
小型のものは価格が高くなりがちですが、その分荷物が小さくなって快適なワーケーションを実現できます。
また、アイテムはできるだけまとめるように心がけましょう。
ノートPCとスマホの充電ポートをUSB-Cに統一すると、持ち歩く充電ケーブルは1つで済みます。
書類はクラウドストレージに保管
仕事で必要な書類は結構かさばりますので、極力持たないようにします。
付け加えて、社外秘など、他の人に見られたくない書類は持ち歩きたくないというのが本音でしょう。
そこで、dropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージに保存をしておくことで書類の持ち運びを減らせます。
他の人とのデータ共有もできるので、提出物のやり取りも簡単です。
備品やレンタル品を利用する
ホテルのアメニティは公式サイトや予約サイトを見ると掲載されていることが多いですが、貸し出し備品も必要であれば問い合わせましょう。
予約サイトなどの写真や口コミを見れば、ある程度の情報を得られますが、先にデスクの有無の確認、もしくは貸し出しの予約をしておくと安心です。
他にもスマホの充電ケーブルや延長コードなど、これらを借りることで荷物を減らすことができます。
滞在先だけでなく、テレワーク用ガジェットをレンタルしている業者もあるので、長期滞在でのワーケーションではそちらを利用するのも良いかと思います。
ワーケーションで気をつけたいこと

①会社のルールを確認する
ワーケーションをする前に、勤め先でワーケーションが認められているかどうか確認しましょう。
ワーケーション制度が設けられている場合は、ルールをきちんとチェックします。
勤務時間の取り決めや管理方法についても勤め先に確認し、滞在中にトラブルにならないようにしておきましょう。
②セキュリティ対策をしっかりする
ワーケーションでは、自宅や会社以外で仕事をするため、Wifiのアクセス制限やパソコンの盗難など普段以上にセキュリティ対策が必要です。
いつもと違う環境で仕事をするため、セキュリティ対策については事前に準備しておくことがおすすめです。
特に、滞在先のWi-Fiを利用する場合はセキュリティ対策がされているのか確認が必要です。
③オンとオフの切り替えを明確にする
ワーケーションでは、旅行と仕事の両方できるというメリットがありますが、オンオフの切り替えも大切です。
せっかく旅行先に行っても、仕事のことばかり気になってしまってはワーケーションの意味がありませんので、事前に仕事時間と余暇時間を決めるなどして、上手くオンオフを切り替えられるようにしましょう。
しっかりと余暇時間も楽しめるよう、余裕を持ったスケジュールを計画すると良いでしょう。
まとめ
今回は、実際にワーケーションを実践している経験者が必要だと思う物・便利なアイテム、その他快適にワーケーションをするコツをご紹介しました。
- 持ち物は軽量・コンパクトな物を選んで荷物を最小限に
- 滞在先の備品やレンタル品を活用する
- 勤め先の制度や滞在先のルールを守って楽しいワーケーションに
↓テレワークのおすすめアイテムはこちら

