公開日:2025年10月22日
更新日:2026年9月16日
赤や黄色に染まった木々を眺める紅葉狩りは、秋ならではの楽しみのひとつです。
特に関東・甲信には、都心から車や電車で訪れやすく、週末のお出かけにも向いている紅葉スポットが数多くあります。
ただ、せっかく遠くまで出かけるなら、紅葉だけを見て帰るのは少しもったいないかもしれません。
温泉に立ち寄ったり、地元の食材を味わったり、湖や川沿いを散策したり。
その土地ならではの楽しみを組み合わせることで、秋のお出かけはもっと充実したものになります。
こうした「少し暮らすように地方を楽しむ」という視点は、二拠点生活や田舎暮らしとも相性がよいものです。
今回は、関東・甲信から、紅葉と一緒に周辺の自然や温泉、グルメ、アクティビティなども楽しめるスポットをご紹介します。
二拠点生活・田舎暮らしで楽しむ秋

秋は地方の自然を楽しみやすい季節
秋は、暑さが落ち着き、屋外で過ごしやすくなる季節です。
夏のように強い日差しを気にすることも少なく、散策やハイキング、サイクリングなど、自然の中で体を動かすのにも適しています。
山間部では10月頃から木々が色づき始め、紅葉の時期には普段とは違った景色が広がります。
2026年は平年よりやや遅い紅葉になる予想となっており、東日本の山間部では10月下旬から12月上旬にかけて紅葉の見頃を迎える地域が多いと予想されています。
また、秋は紅葉だけでなく、地域の味覚を楽しめる時期でもあります。
新米やきのこ、果物など、その土地で収穫されたものを味わえるのも、秋に地方を訪れる楽しみのひとつです。
観光地を短時間で巡るのではなく、景色を眺めながら歩いたり、地元の店で食事をしたり、温泉でゆっくりしたり。
「その土地で過ごす時間」そのものを楽しむには、秋はちょうどよい季節といえるでしょう。
紅葉をきっかけにいつもの地域を歩いてみる
紅葉を見に出かけるときは、有名なスポットだけを目的地にするのではなく、その周辺まで少し足を延ばしてみるのもおすすめです。
たとえば、紅葉スポットの近くにある道の駅や直売所に立ち寄ってみたり、温泉街を歩いてみたり、湖や川沿いを散策してみたりすると良いでしょう。
車で目的地まで移動して、紅葉を見たらすぐ帰るのではなく、少し歩いてみるだけでも、その地域の雰囲気が違って感じられます。
特に二拠点生活や田舎暮らしに興味がある人にとっては、こうした「観光地ではない場所」を見ておくことも大切です。
「この辺りなら休日を過ごしやすそう」「春や夏にも来てみたい」と感じる場所が見つかれば、紅葉をきっかけに、その地域との関わりが始まるかもしれません。
別荘・セカンドハウスを秋の拠点にする
別荘やセカンドハウスを持っている場合は、秋ならではの楽しみ方もあります。
紅葉の名所へ出かけるだけでなく、別荘を拠点に周辺の自然を楽しむのもそのひとつです。
朝は近所を散歩し、昼は紅葉スポットや道の駅へ出かけ、夕方は別荘に戻ってゆっくり過ごす。
少し足を延ばして温泉に入り、地元の食材を買って帰るのもよいでしょう。
ホテルに泊まる旅行とは違い、荷物を置いておける拠点があると、時間の使い方にも余裕が生まれます。
また、秋の別荘では落ち葉や庭木の管理など、季節ならではの手入れも必要になります。
こうした「楽しみ」と「手入れ」の両方を含めて、地域での暮らしを体験できることも、別荘・セカンドハウスならではの魅力といえるでしょう。
紅葉スポットを選ぶときに確認したいこと

紅葉+αで楽しめる場所を選ぶ
紅葉を目的に出かけるなら、周辺で何が楽しめるかもあわせて確認しておきましょう。
たとえば、紅葉と温泉を組み合わせれば、自然を楽しんだあとにゆっくり体を休められます。
湖や川のある場所なら、散策やボート、川下りなどを楽しめることもあります。
地域によっては、道の駅や直売所で地元の農産物を購入できるでしょう。
家族で出かける場合は、子どもが楽しめるアクティビティがあるかを確認しておくのもおすすめです。
「紅葉を見る」というひとつの目的だけでなく、「その地域で何をして過ごすか」まで考えておくと、日帰りでも満足度の高いお出かけになります。
家族で無理なく楽しめる場所を選ぶ
小さな子どもと一緒に出かける場合は、景色の美しさだけでなく、歩きやすさや休憩場所なども確認しておきましょう。
山や渓谷の紅葉スポットでは、階段や坂道、足元が滑りやすい場所などもあります。
また、トイレの場所や駐車場から紅葉スポットまでの距離なども、事前に調べておくと安心です。
「せっかく来たから」と無理に予定を詰め込むより、紅葉を見たあとに温泉や食事でゆっくりするなど、余裕を持ったスケジュールを組むのもよいでしょう。
特に山間部では、秋になると日が暮れるのも早くなります。
帰りの時間まで考えて、無理のない計画を立てることが大切です。
見頃や混雑状況を確認してから出かける
紅葉は、その年の気温や天候によって色づきの時期が変わります。
同じ関東でも、標高の高い山では10月下旬から見頃を迎える一方、湖や平野部では11月から12月にかけて楽しめる場所もあります。
2026年の予想でも、いろは坂は10月31日頃、袋田の滝は11月12日頃、芦ノ湖は11月17日頃から見頃を迎える予想となっています。
一方、亀山湖は11月下旬~12月中旬が見頃とされており、スポットによってかなり差があります。
また、紅葉シーズンは人気スポットが混雑する時期でもあります。
特に車で出かける場合は、道路の渋滞や駐車場の混雑を考えて、早めの時間に訪れるなどの工夫をすると安心です。
関東・甲信で楽しむ紅葉スポット8選
①日光・いろは坂|紅葉+ドライブ+温泉

栃木県日光市にある「いろは坂」は、日光を代表する紅葉スポットのひとつです。
山道を走りながら、周囲の木々が少しずつ色づいていく景色を楽しめるため、紅葉とドライブを一緒に楽しみたい人に向いています。
2026年の見頃は10月31日頃からと予想されています。
いろは坂を上った先には中禅寺湖や華厳の滝などがあり、紅葉とあわせて日光の自然を楽しめます。
また、日光には温泉も多いため、紅葉を見たあとに温泉でゆっくり過ごすプランもおすすめです。
ただし、紅葉シーズンのいろは坂は非常に混雑しやすいため、時間に余裕を持って出かけましょう。
なお、明智平ロープウェイはリニューアル工事のため、2026年1月16日から2027年8月31日まで長期運休しています。利用を予定している場合は注意が必要です。
②吹割の滝|紅葉+滝+温泉

群馬県沼田市の「吹割の滝」は、高さ約7m、幅約30mにもなる特徴的な滝です。
周囲の渓谷と紅葉が組み合わさった景観が魅力で、2026年は11月7日頃から見頃を迎える予想です。
遊歩道を歩きながら滝や渓谷を眺めることができ、散策は一周およそ1時間が目安です。
紅葉を楽しんだあとは、近くの老神温泉でゆっくり過ごすのもおすすめです。
さらに、老神温泉では秋まで朝市も開催され、地域の野菜や果物、きのこなどを購入できます。
観光地だけでなく、地元の暮らしに触れられるのも魅力です。
なお、渓谷の遊歩道には柵がない場所もあるため、歩きやすく滑りにくい靴を選び、足元には十分注意しましょう。
③榛名山|紅葉+湖+ドライブ+温泉

群馬県の榛名山は、榛名湖を中心に山の自然を楽しめるエリアです。
秋には榛名湖周辺の木々が色づき、湖と紅葉を組み合わせた景色を楽しめます。
2026年は11月1日頃からが見頃と予想されています。
車で周辺を巡りながら景色を楽しめるため、紅葉ドライブにも向いています。
また、湖畔を散策したり、サイクリングなどを楽しんだりと、車から降りて自然の中で過ごす時間をつくるのもおすすめです。
周辺には榛名湖温泉や伊香保温泉などもあるため、紅葉を楽しんだあとは温泉でゆっくりすることもできます。
山と湖が身近にある場所で一日過ごしてみると、観光だけではなく「自然の近くで過ごす」という地方ならではの魅力を感じられるでしょう。
④河口湖|紅葉+湖+富士山

山梨県の河口湖は、湖と富士山、紅葉を一緒に楽しめる人気のエリアです。
代表的な紅葉スポットのひとつが「河口湖もみじ回廊」です。
河口湖畔の梨川沿いに樹齢100年を超えるモミジなど約70本が並び、例年10月下旬~11月中旬頃に見頃を迎えます。
天候がよければ、紅葉越しに富士山を眺められるのも魅力です。
2026年の「富士河口湖紅葉まつり」の開催は11月7日~11月29日となっており、期間中は紅葉回廊で日没から21時まで幻想的なライトアップが催されます。
紅葉を見たあとは、湖畔を散策したり、周辺の飲食店に立ち寄ったり、温泉でゆっくりしたりと、過ごし方の選択肢も豊富です。
一日でいくつもの観光スポットを巡るよりも、湖畔で景色を眺めながらゆっくり過ごす時間をつくると、河口湖ならではの魅力を感じやすくなります。
「湖の近くで休日を過ごす」という感覚を体験できる場所としても、二拠点生活を考えている人には興味深いエリアです。
⑤袋田の滝|紅葉+滝+里山+地元グルメ

茨城県大子町にある「袋田の滝」は、日本三名瀑のひとつとして知られる観光名所です。
秋には滝を囲む山々が色づき、迫力のある滝と紅葉を一緒に楽しめます。
2026年は11月12日頃から見頃を迎える予想です。
袋田の滝の魅力は、滝だけで終わらないことです。
大子町には、奥久慈しゃもや奥久慈りんご、そばなど、地域ならではの食があります。
紅葉を見たあとに地元の食事を楽しんだり、農産物を買ったり、温泉に立ち寄ったりすれば、秋の大子町を一日かけて楽しめます。
2026年10月10日には「道の駅奥久慈だいごWEST」のオープンも予定されているため、地域の立ち寄りスポットとしても注目したいエリアです。
⑥長瀞|紅葉+川+町歩き+温泉

埼玉県秩父郡長瀞町は、荒川沿いの自然と町歩きを一緒に楽しめるエリアです。
秋には岩畳周辺や川沿いなどが色づき、紅葉を眺めながら散策できます。
長瀞の魅力は、紅葉を見るだけでなく、川の自然を体験できることです。
「長瀞ラインくだり」では、荒川の瀬や淵を和舟で進みながら、長瀞ならではの渓谷美を楽しめます。
紅葉の時期に川下りを組み合わせれば、歩いて見る景色とは違った角度から秋の自然を楽しめるでしょう。
駅からのアクセスもよく、周辺には飲食店や土産物店などもあり、町を歩きながら食事や買い物を楽しむこともできます。
さらに、秩父エリアには温泉もあるため、自然の中を歩いたあとは温泉で一息つくのもおすすめです。
都心から比較的訪れやすい場所だからこそ、日帰りだけでなく、秩父周辺に泊まってゆっくり過ごすのもよいでしょう。
⑦芦ノ湖|紅葉+湖+温泉+遊覧船

神奈川県箱根町の芦ノ湖は、湖を中心に自然や温泉を楽しめるエリアです。
周辺の山々が色づく秋には、湖と紅葉を組み合わせた景色を楽しめます。
2026年の紅葉は11月17日頃からが見頃と予想されています。
芦ノ湖周辺では、湖畔の散策だけでなく遊覧船などを利用して、水上から景色を眺めることもできます。
また、箱根といえば温泉も外せません。
紅葉を見て、湖の周辺を歩き、温泉に入る、そんなゆったりした過ごし方ができるのが芦ノ湖の魅力です。
観光スポットを次々と巡るのではなく、「今日は湖の周りでゆっくり過ごす」と決めて訪れるのもよいでしょう。
⑧亀山湖|紅葉+湖+アウトドア+温泉

千葉県君津市にある「亀山湖」は、房総半島の自然を楽しめるダム湖です。
関東の中では比較的遅い時期に紅葉を楽しめる場所で、2026年の千葉県公式観光サイトでは11月下旬~12月中旬が見頃とされています。
亀山湖では、湖を眺めながらの散策だけでなく、25橋を巡るサイクリングコースやハイキング、ボート、釣りなども楽しめます。
周辺にはキャンプ場や湖畔公園もあり、自然の中で一日を過ごしたい人にも向いています。
紅葉シーズンには、陸上からは見えにくい紅葉スポットを船から楽しめる紅葉狩りクルーズが行われることもあります。
「紅葉の名所を見る」というより、湖の周辺で歩いたり、遊んだり、休んだりしながら秋を楽しむ。
そんな過ごし方ができる亀山湖は、今回紹介する8スポットの中でも、二拠点生活や田舎暮らしとの相性がよい場所といえるでしょう。
紅葉をきっかけに、その土地で過ごす時間を楽しもう

日帰りだけでなく、1泊してゆっくり過ごす
紅葉スポットというと、「朝出発して紅葉を見て、夕方には帰宅」という日帰り旅行をイメージする人も多いでしょう。
もちろん日帰りでも楽しめますが、時間に余裕があるなら、1泊してその地域をゆっくり楽しむのもおすすめです。
朝と夕方では景色の印象が変わりますし、昼間は混雑していた場所も、時間帯によっては落ち着いて見られることがあります。
また、地元の飲食店で食事をしたり、温泉に入ったり、翌朝に周辺を散歩したりすることで、観光だけでは分からなかった地域の魅力にも気づけます。
特に二拠点生活や田舎暮らしを検討している人は、観光以外の過ごし方を意識してみると良いでしょう。
近所を散歩したり、スーパーで買い物をしたり、家でゆっくり過ごしたり、そうした何気ない時間も含めて、その土地で過ごすこと自体を楽しむのが二拠点生活の面白さです。
紅葉をきっかけに、まずは一泊して、その地域を少し暮らすように過ごしてみるのもよいかもしれません。
何度も訪れたくなる場所を見つける
紅葉を見に行った場所で、「今度は春に来てみたい」「夏はどんな景色になるんだろう」と思うことがあれば、それはその地域を知るきっかけになるかもしれません。
秋に紅葉を楽しんだ湖を、春には新緑の中で歩いてみる。
冬には温泉を目的に訪れ、夏には川や湖でアウトドアを楽しむ。
季節を変えて何度か訪れることで、観光地としてだけではなく、その土地の暮らしや人、食、自然など、少しずつ違った魅力が見えてきます。
そうして「何度も訪れたい」と思える場所が見つかれば、将来的に二拠点生活や別荘・セカンドハウスを考えるときの候補になることもあるでしょう。
紅葉は、秋の景色を楽しむだけのものではありません。
知らなかった地域へ出かけ、その土地で過ごす時間を楽しみ、また訪れたい場所を見つける。
そんな地方との新しい関わり方を始めるきっかけとして、紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、関東・甲信から、紅葉と一緒に周辺の楽しめるスポットをご紹介しました。
- 紅葉+αとして、温泉やグルメ、散策、アウトドアなどを一緒に楽しめるスポットも行ってみよう
- 紅葉の見頃や混雑状況を確認し、無理のないスケジュールでその土地で過ごす時間を楽しもう
- 紅葉をきっかけに何度も訪れたくなる地域を見つけることは、二拠点生活や田舎暮らしの候補地にも

