公開日:2023年3月21日
更新日:2026年5月20日
「別荘が欲しい」
「自然のある場所で二拠点生活をしたい」
昨今、人気別荘地の不動産価格は高騰していますが、数十万円〜数百万円で購入できる格安別荘やリゾートマンションもまだまだあります。
しかし、物件価格が安くても、管理費や修繕費、固定資産税などのランニングコストが想像以上にかかるケースがあります。
特に注意したいのが、戸建て別荘とリゾートマンションでは維持費の仕組みが大きく異なる点です。
「思ったより管理が大変だった」
「使わないのに毎月費用だけ発生している」
「草刈りや換気のために通う状態になっている」
こうした後悔を防ぐためには、「購入前に維持費や管理内容を把握しておくこと」が非常に重要です。
今回は、別荘・セカンドハウスについて、戸建て・マンション別の管理費や維持費、後悔しやすいポイントを詳しく解説します。
別荘・セカンドハウスは「購入後」に費用がかかる

購入価格だけでは判断できない
別荘選びでは、どうしても「物件価格」に目が行きがちです。
特に最近は、空き家バンクや中古別荘市場の拡大により、比較的安価な物件も増えています。
しかし、実際には購入後の維持費によって負担感が大きく変わります。
例えば、
- 固定資産税
- 水道光熱費
- 修繕費
- 管理費
- 草刈り・清掃費
- 除雪費
などは、利用頻度に関係なく発生するケースが少なくありません。
年に数回しか使わなくても、毎月一定のコストが発生するため、「思ったよりお金がかかる」と感じる人も多いのです。
そのため、最近では「安く買える別荘」よりも、「維持しやすい別荘」を重視する人が増えています。
戸建てとリゾートマンションでは費用構造が違う
別荘には大きく分けて、
- 戸建て別荘
- リゾートマンション
の2種類があります。
戸建て別荘は自由度が高い分、自分で管理しなければならない部分が多くあります。
一方、リゾートマンションは共用部管理があるため手間は少ないものの、毎月の管理費や修繕積立金が高額になりやすい特徴があります。
どちらが向いているかは、利用頻度やライフスタイルによって大きく変わります。
戸建て別荘にかかる維持管理費

別荘地の管理費
戸建て別荘の場合でも、別荘地によっては管理組合費や共益費が必要になります。
主な内容としては、
- ゴミ回収
- 道路管理
- 除雪
- 街灯維持
- 巡回管理
などがあります。
費用相場はエリアによって差がありますが、年間数万円〜十数万円程度が一般的です。
特に雪国や大型別荘地では、除雪費用などが含まれるため高くなる傾向があります。
自主管理で発生する負担
戸建て別荘で意外と大変なのが、「建物を使っていない期間」の管理です。
空き家状態が続くと、
- 湿気
- カビ
- 害虫
- 凍結
- 雨漏り
などのリスクが高まります。
そのため、定期的に現地へ行き、換気、通水、清掃、草刈りなどのメンテナンスを自身で行う必要があります。
特に庭付き別荘の場合、夏場は雑草が一気に伸びるため、草刈り負担が想像以上に大きくなります。
また、寒冷地であれば冬場にバス・トイレ・湯沸かし器などが凍って使えなくなってしまわないよう、水抜き作業や除雪などが必要となります。
中には「別荘を楽しむため」ではなく、「管理するために通っている」と感じる人も少なくありません。
別荘管理方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


管理委託した場合の費用相場
遠方に住んでいる場合や、頻繁に通えない場合は、別荘管理会社へ委託するケースも増えています。
管理内容としては、
- 巡回点検
- 換気
- 通水
- 室内清掃
- 草刈り
- 災害時の確認
などがあります。
費用相場は内容や建物の大きさによって異なりますが、月額1万円〜5万円程度が目安です。
草刈りや庭の清掃は、敷地の広さや庭木により大きく変動するため、別途費用がかかることがほとんどです。
最近では、必要な作業だけスポット依頼できるサービスも増えており、「完全委託までは必要ない」という人にも利用しやすくなっています。
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高い?リゾートマンションの維持管理費

一般的にリゾートマンションの管理費は高いとされています。
具体的にどのくらい高いのか見ていきましょう。
管理費+修繕積立金が必要
リゾートマンションでは、毎月の管理費と修繕積立金が必要になります。
一般的なマンションと比べて高額になりやすい理由は、共用設備によるところが大きいでしょう。
例えば、
- 温泉大浴場
- サウナ
- プール
- ラウンジ
- ゲストルーム
などを備えている物件です。
その他、敷地内の清掃やごみの処理、共用設備の保守維持費なども管理費に含まれています。
リゾートマンションの管理費はおよそ月額 2万円〜4万円が相場といわれています。
一般的なマンション(月額1万円前後)に比べて割高な傾向があり、さらに「修繕積立金」が加わると、毎月の維持費が4万円〜9万円になるケースも珍しくありません。
しかし、管理費用がかかる一方、戸外の清掃が不要であったり、共用設備のメンテナンスを行ってもらえるといったメリットがあります。
管理費が高額化しているケースも
近年は、人件費上昇、修繕費高騰、建物老朽化、などの影響で、管理費や修繕積立金が値上がりしているリゾートマンションも増えています。
特に築古物件では、将来的な大規模修繕に備えて積立金が不足しているケースもあり、追加徴収が発生する可能性もあります。
購入時には安く見えても、長期的な維持費まで確認することが重要です。
「格安物件=お得」とは限らない
最近は、「10万円で買える別荘」「数十万円のリゾートマンション」といった物件も話題になります。
しかし、価格が安い理由には、
- 管理費負担が重い
- 老朽化が進んでいる
- 売却しづらい
などの背景があることも少なくありません。
特にリゾートマンションでは、毎月の固定費が高いため、「使わないのに費用だけかかる」という点に注意が必要です。
購入価格だけで判断せず、「維持できるか」まで含めて考えることが大切です。
最近は、比較的安価な中古別荘を活用して二拠点生活を始める人も増えていますが、購入前には維持費まで含めて確認することが重要です。

別荘所有で実際にかかるその他の費用

別荘の管理費は、購入する物件によって発生する場合としない場合があるということがわかりました。
しかし、別荘に訪れる頻度に関わらず維持にかかる費用があります。
別荘を購入する前にぜひ、以下の費用のシミュレーションも行いましょう。
固定資産税・都市計画税
別荘やセカンドハウスでも、固定資産税は毎年発生します。
また、自治体によっては都市計画税も必要です。
固定資産税は、土地・建物の評価額に1.4%、都市計画税は、土地・建物の評価額に0.3%の税率をかけて計算されます。
また、別荘を購入すると、均等割部分のみですが住民税がかかります。
たとえ住民票を移していなくてもかかるため、注意が必要です。
購入前に、年間税額を確認しておくことをおすすめします。
水道光熱費
別荘は使っていなくても、光熱費の基本料金は発生します。
さらに寒冷地の場合、冬場には、
- 凍結防止ヒーター
- 水抜き作業
- 最低限の暖房
などが必要になります。
他にも、人気のある薪ストーブつきの別荘の場合には、薪の費用がかかります。
薪は想像以上に高額で1日中ストーブを焚く厳冬期には日に1,000円以上、一冬で10万円近くなることもあります。
寒冷地では、冬季管理費が想像以上にかかることもあるため注意が必要です。
修繕費・設備交換
建物は年数が経つほど修繕費が発生します。
特に別荘は自然環境の影響を受けやすいため、外壁劣化、屋根傷み、湿気、配管トラブル、などが起こりやすい傾向があります。
また、給湯器やエアコンなどの設備交換費用も必要になります。
中古別荘を購入する場合は、「今後どこに修繕費がかかりそうか」を事前に確認しておくことが重要です。
庭・樹木管理費
戸建て別荘で見落とされやすいのが、庭の管理です。
庭を放置すると、雑草繁殖、害虫発生、倒木リスクなどにつながります。
特に山間部では、落ち葉や枝木の処理も大きな負担になります。
庭木のメンテナンスは大変なため、草刈りや剪定だけを専門業者へ依頼する人も増えています。
別荘管理で後悔しやすいポイント

「利用頻度」に対して維持費が高い
別荘で最も多い後悔の一つが、「あまり使わなくなった」というケースです。
最初は毎月通っていても、仕事や子育ての変化によって利用頻度が下がることがあります。
気がついたら、「年に数回しか使わないのに維持費だけかかっている」という状態になっていることも多いものです。
購入前には、数年後も本当に通い続けるかを考えておく必要があります。
管理のために通う状態になる
別荘は、定期的な管理が必要です。
特に戸建てでは、
- 草刈り
- 換気
- 掃除
- 雪かき
などの作業が発生します。
適切な管理を行わないと建物の劣化を早めたり、近隣へ迷惑がかかるケースもあるため、注意が必要です。
結果として、「休みは別荘の管理のために使っている」というケースも少なくありません。
災害時にすぐ確認できない
昨今は台風や大雪、豪雨などの自然災害規模が拡大しているため、遠方別荘のリスクも高まっています。
例えば、
- 屋根破損
- 倒木
- 漏水
- 凍結破損
などが発生しても、すぐ現地へ行けないケースがあります。
最近は、災害時確認サービスを重視して管理会社を選ぶ人も増えています。
こんな人は管理委託を検討した方がいい

別荘やセカンドハウスを購入した当初は、ほとんどの方が頻繁に訪れて、ご自身で掃除やメンテナンスを行おうと思っています。
しかし、家族のライフステージが変わるにつれて、当初の予定通り訪れることが難しくなるケースもあります。
別荘やセカンドハウスの利用で、下記のようなケースでは管理等の委託サービスも検討すると良いでしょう。
利用頻度が少ない人
「人が住まないと家は傷む」と言われているように、別荘やセカンドハウスにも同じことが言えます。
建物の傷みや劣化を抑えるのに重要なのが、換気や排水トラップへの注水です。
せっかく購入した別荘を長く綺麗に保つためにも、年数回の利用の場合には、管理会社やハウスクリーニング業者を利用すると良いでしょう。
戸建てを所有している人
戸建てを購入する場合は、部屋数が多かったり庭があったりと掃除や草刈りなどの建物のメンテナンスに、予想以上に時間がとられるものです。
余暇を楽しむために家族と訪れた別荘で、掃除や庭仕事に追われるのはなかなかつらいものです。
このような場合にも、室内清掃や庭の草刈りを行ってくれる代行サービスを検討してみるのも良いでしょう。
災害時対応に不安がある人
普段の住居から離れたところに別荘やセカンドハウスがある場合、台風や地震等の災害が発生しても、すぐに駆け付けるのはなかなか難しいかと思います。
しかし、窓ガラスが割れた、屋根が破損した等で、雨漏り等の建物被害に気づくのが遅くなってしまうこともあります。
応急対応が出来なかった場合、雨水の侵入により、建物の劣化や家具・家電の汚損など、更に被害が拡大してしまう可能性があります。
心配な方は、建物の状況を定期的に点検・報告してくれるサービスを利用すると良いでしょう。
庭木や垣根が敷地にある人
戸建ての別荘やセカンドハウスの場合、庭木や垣根を植えているケースがあると思います。
利用頻度が低い場合、気づかないうちに庭木が伸びて敷地から越境して、近隣の方への迷惑や、道路等へ伸びてしまった場合は通行の妨げになる事も考えられます。
近所の方から注意を受け気まずい気持ちになると、せっかくの別荘滞在も楽しめなくなってしまいます。
大きな庭木がある場合は、植木屋に定期的にチェックしてもらい、剪定をお願いする方法もあります。
まとめ
今回は、別荘・セカンドハウスについて、戸建て・マンション別の管理費や維持費、後悔しやすいポイントを解説しました。
- 戸建てとリゾートマンションでは費用構造が大きく異なる
- 草刈りや換気など管理負担は想像以上に大変
- 利用頻度によっては管理サービスの委託も検討


