今年の夏休み、家族でどう過ごすか考え始める時期ではないでしょうか。
せっかくの長期休暇、ただ遊ぶだけでなく、子どもたちにとって「学び」や「成長」に繋がる体験をさせたいと考える方も多いかと思います。
そんな中、今注目を集めているのが「農業体験」です。
家族で田舎に泊まりながら、野菜の収穫や田植え、酪農などに挑戦できるプランが全国で人気を集めています。
自然の中でのびのびと過ごし、地域の人と交流しながら、日常とは違う時間を味わう。
それは子どもにとってはもちろん、大人にとっても心に残る特別な夏の思い出になるはずです。
今回は、農業体験ができるおすすめエリアと施設を紹介します。
今年の夏休みの旅行計画や、地方移住や二拠点生活先の検討に利用してみてください。
なぜ今、農業体験が注目されているのか?

子どもにとっての「本物の体験」
子どもたちにとって、実際の田畑で土に触れ、作物を収穫するという体験は、教科書だけでは得られない貴重な学びとなります。
特に幼少期~小学生の時期は、感性が豊かで好奇心も旺盛。
自然との触れ合いや、食の背景を知る経験は、心の成長や考える力を育む絶好の機会です。
また、自分で収穫した野菜をその場で調理して食べるという「食育体験」も人気があります。
普段は苦手な野菜でも、「自分で育てた、収穫した」となると意外と食べられたということも多いようです。
親にとっても魅力的な「田舎時間」
子どもだけでなく、大人にとっても農業体験は貴重な体験になるでしょう。
自然の中でリフレッシュしながら、地域の暮らしに触れることで、忙しい日常から一歩離れ、自分のライフスタイルを見直すきっかけにもなります。
さらに、近年は「地方移住」や「二拠点生活」に関心を持つ人も増えています。
農業体験は、地域の人との交流や地元の雰囲気を感じる絶好のチャンス。
旅行として楽しみながら、移住先としての可能性を探ることもできます。
コミュニケーション力を育む場として
農業体験は、家族が協力して一つの作業をします。
土を一緒に耕し、野菜を収穫する、そんな体験を通して、家族間の会話が自然と増え、親子の絆が深まるという声も多く聞かれます。
また、地域の人々との交流を通じて、子どもたちは年代や価値観の違う人々と関わる貴重な経験ができ、コミュニケーション力や社会性を育む場としても注目されています。
農業体験が楽しめる!おすすめエリア3選

ここでは、農業体験と宿泊がセットになっており、家族連れでも安心して楽しめるエリアを3つご紹介します。
群馬県・下仁田エリア
上信越高原国立公園のふもとに位置する下仁田町は、こんにゃくや下仁田ねぎの名産地として知られ、豊かな自然と農村文化が色濃く残るエリアです。
標高も高く、夏でも比較的涼しく過ごせるのが特徴です。
神津牧場の牧場体験
日本最古の洋式牧場で、乳搾りやバター作り、牛のえさやりなどが体験できます。
広々とした牧場でのびのびと過ごすことができ、動物と触れ合うことで命の大切さを学ぶ機会にもなります。
牧場内のロッジに宿泊することもでき、宿泊者限定の牛乳風呂も人気です。
体験プログラム
- 乳しぼり体験
- バター作り体験
- ポニー乗馬体験
農家民泊 宮畑荘
築100年の古民家を利用した宿泊施設で、四季折々の農家体験が可能です。
また、こんにゃくづくりは通年体験ができます。裏手には竹林が広がり、自然との調和がとれた癒やしの空間を堪能できます。
体験プログラム
- こんにゃく手作り体験
- じゃがいも掘り(夏)
- こんにゃく堀り(秋)
千葉県・房総エリア
都心から車で約2時間とアクセスの良さが移住や二拠点生活にも人気の房総半島。
自然豊かな環境で、農業体験と海のアクティビティが一度に楽しめる贅沢なエリアです。
岩井ファーム ゲストハウス
米作りやピザ作り、焚き火やSUP体験など多彩な体験が可能なファームステイ型施設です。
8月15日頃〜9月7日頃は稲刈り体験ができます。
体験プログラム
- 稲刈り体験
- 野菜収穫体験
- レンガ窯ピザ作り体験
山梨県・北杜エリア
八ヶ岳のふもとに広がる北杜市は、東京から電車や車で2時間ほどのアクセスでありながら、雄大な自然と清らかな水に恵まれた高原の町です。
夏は涼しく、避暑地としても人気が高いこの地域では、夏休みの旅行先としても人気です。
ぴたらファーム
自然循環型のオーガニックファームで、農業や加工品づくりなど、ぴたらの暮らしを体験しながら宿泊することができます。
1泊から長期滞在まで対応しており、自然と共生する生活を学ぶことができます。
体験プログラム
- 農作業体験
- 収穫物を使った加工品体験(漬物・シロップなど)

農業体験を選ぶ際のポイント

夏休みに家族で農業体験をする際、より楽しいものにするために選ぶポイントをまとめました。
子どもの年齢や興味に合った体験内容か
農業体験といっても内容はさまざまあります。
そのため、収穫や植え付け、酪農、料理など、どのような内容が含まれているかを事前にチェックすることが大切です。
たとえば、幼児~小学校低学年なら「土いじり」や「収穫中心」の体験が楽しめる一方、小学校高学年や中学生なら「食育」や「農業の仕組み」など、学びのある体験が適しています。
また、「体験の所要時間」や「親の同伴の有無」なども確認しておきましょう。
子どもが飽きずに最後まで楽しめる内容かどうかを見極めることが、家族全員が満足する旅につながります。
将来の移住や二拠点生活の視点でも
「いずれは自然豊かな場所で暮らしてみたい」「子育てに良い環境を探している」と考えるご家族にとって、農業体験付きの宿泊は貴重な情報源です。
施設によっては、地域住民との交流会や移住相談会を実施しているところもあります。
また、地域ツアーがセットになった宿泊プランもあり、「旅」から「暮らし」へのステップアップが自然にできる点も魅力です。
将来の選択肢を広げる意味でも、ぜひ視野に入れてみてください。
農業体験で未来につながる夏休みに

農業などの田舎暮らしを体験するプランは、単なる「旅行」ではなく、学びや気づきを得られる貴重な機会です。
そして、このような体験は、家族の将来のライフスタイルを考えるきっかけにもなります。
実際に体験を通じて「自然の中で暮らす心地よさ」に目覚め、地方移住や二拠点生活を本格的に検討する方も増えています。
短期滞在を通して地域の雰囲気や人との関わりを実感できるのは、ネットや資料だけでは得られないリアルな情報です。
特に北杜市や南房総市など、都市とのアクセスが良い地域は、移住先や二拠点生活の候補地としても人気が高まっています。
この夏は、家族みんなで未来を考えるきっかけとして、農業等の田舎暮らし体験の旅に出かけてみましょう。
まとめ
今回は、農業体験ができるおすすめエリアと施設を紹介しました。
- 農業体験プランは、子どもの学びと家族の思い出づくりを両立できる
- 施設によっては宿泊も可能、より地域の暮らしを身近に
- 地域の暮らしを知ることができ、移住や二拠点生活の検討にも