近年、台風や豪雨などの自然災害は大型化・頻発化しており、全国各地で甚大な被害が発生しています。
海沿いや山間部に建つ別荘やセカンドハウスも例外ではなく、自然の美しさと隣り合わせで災害リスクを抱えています。
特に別荘は、普段は人が常駐していないため、被害の発見や初期対応が遅れがちです。
その結果、ほんの小さな破損や雨漏りが長期間放置され、大きな修繕が必要になるケースもあります。
今回は、別荘・セカンドハウス特有のリスクと、そのリスクに備えるための対策、災害発生時・発生後の行動ポイントまでを解説します。
別荘・セカンドハウスの災害リスクとは?台風・豪雨で想定される被害

まずは別荘・セカンドハウス特有の台風・豪雨による被害リスクを見ていきましょう。
人が常駐していない別荘ならではの被害拡大リスク
別荘やセカンドハウスは、日常的に人が滞在している住宅とは異なり、長期間空き家状態になることが多いのが特徴です。
そのため、台風や豪雨による被害が発生してもすぐに発見できず、被害が拡大する恐れがあります。
例えば、台風による強風で屋根の一部が破損し、そこから雨水が浸入しても、現地に行くまで時間がかかれば室内の腐食やカビ発生が進行します。
結果的に修理費用も大きく膨らむリスクがあります。
また、倒木や飛来物による外壁の破損、窓ガラスの割れも気づかず放置されると、二次的な被害を招く原因となります。
こうしたリスクを理解し、定期的な点検や遠隔管理の仕組みを整えることが重要です。
立地ごとの災害リスク【海沿い・山間部・河川】
別荘の立地は、自然豊かな環境を求めて海辺や山間部、河川近くに建てられることが多いです。
しかし、それぞれの環境で特有の災害リスクがあります。
- 海沿いの別荘
高潮や塩害、強風の影響を受けやすく、塩分による金属腐食や塗装劣化が早まることもあります。 - 山間部の別荘
土砂崩れや倒木の危険があり、台風の際は道路の通行止めで孤立するリスクがあります。 - 河川近くの別荘
氾濫や浸水による床上・床下浸水の被害が考えられます。
こうしたリスクは地域のハザードマップや過去の災害記録を参考に、購入時や利用時に把握しておくことが不可欠です。
停電や断水、アクセス不能などインフラ遮断の可能性
台風や豪雨により、電気・ガス・水道といったライフラインが途絶えることがあります。
また、土砂崩れや冠水、倒木で道路が塞がれ、現地に入れなくなるケースも多く見られます。
特に普段人がいない別荘では、ライフラインの遮断による被害拡大が起きやすく、停電で自動排水設備が停止したり、断水で漏水の発見が遅れたりすることも少なくありません。
このような状況下では、管理会社や地元の協力者に巡回を依頼するなど、遠隔からの見守り体制が有効です。

別荘の台風・災害対策|平常時にやっておくべき備え

最近はどこで災害級の豪雨や台風被害に遭うかわかりません。
日頃から、別荘・セカンドハウスで備えておきたいことを紹介します。
屋根・外壁・雨どいの点検と飛散防止対策
平常時から定期的に屋根や外壁の状態を点検し、劣化や破損があれば早めに修繕しましょう。
台風時の強風による飛散被害を防ぐため、瓦の固定や外壁の補強を行うことも大切です。
雨どいの詰まりは豪雨時の浸水の原因となるため、落ち葉や泥の清掃を定期的に行ってください。
飛散防止フィルムを窓に貼ることも、ガラス破損防止に効果的です。
浸水・土砂災害を防ぐための排水溝清掃と土嚢準備
排水溝や側溝の清掃は、浸水被害を防ぐために欠かせません。
雨水がスムーズに流れる状態を保つことで、床上浸水のリスクを軽減できます。
また、土砂災害が懸念される地域では土嚢や止水板を準備し、早めに設置できるよう備えておきましょう。
監視カメラや管理会社を活用した遠隔見守り体制
人が長期間不在となる別荘では、監視カメラや浸水センサーなどの遠隔見守り機器を設置し、異常があればすぐに把握できる仕組みを作ることが重要です。
また、災害時に現地対応ができる管理会社を契約しておくと、巡回点検や応急処置を依頼できるため安心です。
台風接近時の別荘・セカンドハウスの直前対策

台風や大雨被害が想定される場合にやっておきたい対策を紹介します。
頻繁に訪れることが難しい場合は、これらも平常時に行っておくと安心です。
屋外家具・物品の撤去と固定
台風が接近したら、飛散しやすい屋外の家具や小物類を屋内に移動するか、しっかり固定しましょう。
風で飛ばされた物が窓を割ったり、他の建物や人に被害を与える恐れがあります。
雨戸・シャッターで窓やドアを強化
窓ガラスの飛散防止のために雨戸やシャッターを閉め、さらに必要に応じて補強テープや飛散防止フィルムを活用しましょう。
停電・漏水を防ぐ電源プラグと水道元栓の管理
落雷による電気機器の故障を防ぐため、主要な家電の電源プラグを抜きます。
台風の豪雨で水道管が破損する恐れがある場合は、水道の元栓も閉めて漏水を防止してください。
台風や豪雨発生中の安全な対応

公式情報で状況把握する方法
災害時は気象庁や自治体の発表する情報、防災アプリを活用して正確な情報を得ることが大切です。
SNSの情報も参考になりますが、誤情報や過剰な情報に惑わされないよう注意しましょう。
無理な現地入りを避け、管理会社に連絡
道路の冠水や倒木、二次災害の危険があるため、台風通過直後の現地入りは避けてください。
状況確認や被害の応急対応は、契約している管理会社に依頼するのが安全です。

災害後の別荘復旧手順と保険活用法

被害状況を写真・動画で記録
災害直後に被害状況の写真や動画を撮影し、修繕や保険請求に備えます。
修理前の状態を正確に記録することが、スムーズな保険対応の鍵となります。
火災保険・風水害補償の請求手順
別荘に加入している保険の補償内容を確認し、速やかに保険会社に連絡してください。
風水害補償が付帯しているかどうかも確認し、必要書類を揃えて請求手続きを行います。
早期のカビ・腐食防止と換気
浸水被害後はカビの発生が早いため、可能な限り早く換気や乾燥を行い、湿気を取り除くことが重要です。
専門業者による消毒や乾燥サービスの利用も検討してください。
別荘・セカンドハウスの防災チェックリスト

災害の多い日本では、夏に限らずいつでも被害に遭うリスクがあります。
日頃から、別荘・セカンドハウスの防災チェックリストを作り、定期的に見直しをしましょう。
- 建物・設備の定期点検
年に1〜2回、専門業者や管理会社による屋根・外壁・設備の点検を実施し、劣化箇所は早期に修繕しましょう。 - 防災グッズの備蓄
飲料水、保存食、懐中電灯、携帯充電器、携帯ラジオなどの防災用品を常備し、賞味期限や動作確認を定期的に行います。 - 緊急連絡先リスト
管理会社、地元自治体、消防・警察、保険会社の連絡先をまとめ、緊急時にすぐにアクセスできるようにします。 - 遠隔監視機器の作動確認
監視カメラや浸水センサーなどの遠隔監視機器は定期的に動作確認し、電池交換や通信状態のチェックも怠らないようにします。
まとめ
今回は、別荘・セカンドハウス特有のリスクと、そのリスクに備えるための対策、災害発生時・発生後の行動ポイントまでを解説しました。
- 別荘は台風による強風・大雨・浸水・長期不在中の二次被害リスクが高い
- 事前の屋根・外壁点検、飛散物撤去、窓補強が被害軽減のカギ
- 台風後は迅速な被害確認・記録・応急処置が必要

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