こんにちは、二拠点生活研究所のソトボンヌです。
前回はいすみ米オーナー制度の田植え体験について書きましたが、今回は除草作業の模様をお届けします。
▼前回は田植え体験

当初の予定日はあいにくの大雨で中止
除草作業日の前日、主催者であるいすみ市役所の担当さんから電話が。
雨予報のため、除草作業は別日に変更とのことでした。
変更日はやや曇り空であるものの、予定通り開催することができました。


除草作業なので、曇りの方が有難い
ここのところ気温が上がってきたので、快晴だとじりじりと暑いくらいです。
夏がそこまで来ているんだなぁと感じます。
今回は日にち変更もあったせいか、田植えの時と比べ4分の1ほどの参加人数です。
除草作業は手作業で
参加者が揃ったところで、前回に田植えをした田んぼに向かいます。


田植え作業をしてからまだ日が浅いので、ぱっと見て雑草が生えているようには見えないのですが、すでに田んぼの土の中では雑草の芽(根)が準備している状態なのだとか。


スタッフさんが除草作業の説明をしてくれます。


まずは苗の周りを抜けないように優しくかき混ぜ、その周りの土もかき混ぜるようにして雑草の根を取り除きます。
こうすることによって、土の中で張っている雑草を取り除くことと、攪拌することで酸素が供給されるため稲の生育に良いことです。
中腰での作業となるので、結構な体力を使います。
無理をせず休みながら自分のペースで進めてください、と説明されます。



お、なかなかに雑草の根が張っている
手を入れてみると、土の表面を網目状に雑草が張っていることに気づきます。
これはアオミドロなどの藻類かと思いますが、この雑草をひきちぎるようにかき混ぜていきます。
今回は人数が少ないので、田植えの時とは違い短辺から二手に分かれて向かい合わせで作業を進めていきます。


黙々と進めていたらあっという間に自分の持ち分を終わってしまいました。(向かい側の方も早かった)



あ、あつい・・・
曇り空で気温は25度いかないくらいだったと思いますが、湿度の高さもあってじわりと汗をかいてきます。
田んぼから上がって、しっかり水分補給をします。
土の中を攪拌した後には田んぼの表面に藻のような草が浮いています。


作業が終わって田んぼを見渡していると気になることが。
田んぼの隅に、何カ所か苗の束が置いてあります。


スタッフさんが近くにいたので、聞いてみることに。



ここに置いてある苗の束は何ですか?
スタッフさん「これは、除草作業中に苗が抜けたりして、田んぼが歯欠けになった場合に使う用の予備の苗ですよ。」
無農薬の田んぼの除草は、田植えから1週間おきに計4回行うのが一般的だそうで、その作業の段階で抜けてしまったり、うまく定着しない苗も出てくるんだそう。
そういった時の予備として、苗のストックを田んぼに置いているとのことでした。
さて、1時間ほどで全ての作業が終わり、解散前の休憩タイム。
農地を貸してくれているみねやの里さんが、茹でそら豆と飲み物を用意してくれました。


千葉県はそら豆の収穫量が全国2位ということもあり、そら豆畑もよく目にします。
この時期はそら豆狩りを行っている農園もあります。



いただきます


乾杯してるみたいな写真になってしまいましたが、紙コップに入った茹でそら豆を田園風景の中でいただきます。
体を使った作業の後に、ほんのり塩味のそら豆は体も喜びます。
しばしそら豆を食べながら談笑。
田植えや有機米栽培について、スタッフさんに熱心に聞いている方も多かったです。


ちなみに、無農薬米には有機米と特別栽培米の大きく2種類があって、違いとしては有機米と呼べるのはJAS認証を取っていることが条件で、それ以外は特別栽培米と呼ぶことが多いらしいです。
JAS認証を取るには、連続して2年間無農薬で栽培することで申請ができ、3年目に無農薬栽培したお米に対して認証がおり、有機米と名乗ることができるそうです。
次回は8月の収穫作業となります。
それまでの田んぼのお世話は、みねやの里のスタッフさんにやっていただくため、感謝しつつ8月の収穫を楽しみに待ちたいです。
最後までお付き合いありがとうございました。
▼1年を通して田植えから果物狩りまで体験


この記事を書いたのは


ソトボンヌ
現在、外房⇔埼玉で二拠点生活中
海沿い出身なので、泳げないけど海が好き
衰え知らずの探求心で、楽しいこと・美味しいものを探索