夏休みや週末を利用して、家族で別荘やレジャー先に出かける計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
自然に囲まれた場所でのびのびと過ごす時間は、日常の喧騒から離れてリフレッシュできる貴重なひとときです。
しかし、今年の夏は全国的に猛暑が予想され、都市部よりも涼しいと思っていた別荘地や観光地でも、熱中症の危険が潜んでいます。
普段とは違う環境では、気温や湿度の変化に体が追いつかず、特に子どもは熱中症になりやすく注意が必要です。
今回は、家族が安心して別荘やレジャーを楽しめるよう、屋内と屋外それぞれでの熱中症対策や最新の便利グッズをご紹介します。
環境が変わると、熱中症リスクは高まる

普段から熱中症対策に気を遣っている人も多いと思いますが、別荘やレジャー先など、普段とは違った環境で過ごすときは熱中症のリスクも高まります。
いつもと違う環境がもたらす“暑さのギャップ”
普段、都市型の気密性の高い住宅で生活している場合、冷房や換気、遮光カーテンなどで室内環境を調整しやすいと思います。
ですが、別荘や旅先では建物の構造や風通し、断熱性能が異なり、思っていた以上に暑く感じることがあります。
さらに、窓の位置や日差しの入り方が異なることで室温が上がりやすいこともあり、都会との違いを実感する場面が増えます。
以前は避暑地だった場所も、昨今の猛暑で思った以上に気温が上がることも珍しくありません。
気候の変化に応じて対策が必要になってきています。
温度・湿度の変化が見えにくい
自宅では温度計や湿度計で室内環境を把握できますが、滞在先ではそうした設備が整っていないこともあります。
気づかないうちに室内が蒸し暑くなり、体に負担をかけることがあります。
また、標高や周囲の自然環境によって昼夜の寒暖差が大きく、日中に思った以上に体力を消耗してしまうこともあります。
旅行中はつい無理をしがち
レジャー先では楽しい気分も相まって、外での活動時間が長くなりがちです。
普段より歩く距離が増えたり、屋外での遊びに夢中になることで、水分補給や休憩が後回しになり、気づかないうちに体が熱を持ってしまうことがあります。
特にお子さんは夢中になると体調の変化に気づきにくいため、意識的なケアが必要です。
基本の熱中症対策

まずは基本的な熱中症のおさらいです。
こまめな水分と塩分補給
汗をかくことで体から水分と塩分が失われます。
水分補給だけでなく、塩分もバランスよく摂取することが重要です。
夏の別荘滞在やレジャーでは、塩飴、タブレットを持参し、水分と共に意識的に摂取するよう心がけましょう。
お子さんには飲みやすいフレーバー付きの飲料やストロー付きボトルを活用するとスムーズです。
暑さを避ける行動
直射日光を避けて活動することは基本ですが、現地で日陰が少ない場合もあります。
そんなときは日傘やタープ、ポータブル扇風機などを活用しましょう。
日差しが強い時間帯は無理をせず、屋内や木陰で休むなどの工夫も大切です。
身体を冷やすケア
体温が上がりすぎないよう、冷感タオルや冷却スプレー、保冷剤入りスカーフなどを活用し、首や脇、手首など血流が多い場所を効率的に冷やしましょう。
小型のミストファンを持ち歩くと、子どもが自分でクールダウンできるので安心です。
屋内(別荘)での対策グッズ

屋内での熱中症対策には、以下のようなものがあります。
温湿度計
夏の温度・湿度管理は重要なため、温湿度計を設置すると良いでしょう。
総務省消防庁の統計データによると、熱中症の4割は住宅で発生しているとのことです。
普段と違う環境で過ごす場合、気候や住宅構造が違うため、いつもの対策では不十分なこともあります。
そのため、温湿度計を設置して、熱中症対策に役立てましょう。
ポケットクーラー・サーキュレーター
エアコンがつけられない、別荘のため工事の日程に合わせるのが難しいという場合、ポータブルクーラーや窓用エアコンの設置を検討しましょう。
ポータブルクーラーや窓用エアコンは、工事業者による設置工事が不要で、家庭用エアコンと同じように冷風を出すことができます。
窓にアタッチメントをはめ込むだけで、温風を屋外に排出することもできるため、扇風機やサーキュレーターと違い、部屋の温度を下げることが可能です。
水分補給の工夫
夏はいつもより多く水分をとるよう意識することが大事です。
日中のこまめな水分補給はもちろん、就寝時や寝起きにもすぐに水分を補給できるよう、ベッド脇に水筒など保冷できるボトルを用意しておくと良いでしょう。
また、休みの日は生活リズムが狂いがちになりますが、食事を抜くと水分摂取が減ってしまうため、食事もいつも通りにとりましょう。
屋外レジャーでの対策グッズ

屋外では気温が高く、汗もかくためより一層の対策が必要です。
最近では携帯用の冷却グッズがたくさん販売されていますので、準備すると良いでしょう。
タープ、日よけシェード
木陰のないレジャー地でも、日陰を作ることができ、直射日光を避けることができます。
選ぶ際には、紫外線をしっかり遮るUVカット率の高いものを選ぶと安心です。
また、子ども連れでも手軽に扱えるよう、ワンタッチで開閉できる設置しやすいタイプがおすすめです。
さらに、風を通しつつ熱がこもらない素材を使ったものなら、暑さを和らげながら快適に過ごせます。
持ち運びやすい軽量タイプで、車やカバンに入れておけるサイズ感であれば、出先でも気軽に日陰を作ることができるでしょう。
クーラーボックス
クーラーボックスはキャンプ等で飲み物や食材を冷やしておくために使う方も多いと思いますが、タオルや冷却グッズを冷やしておくこともできるため、屋外で過ごすときは一つあると便利です。
あまりかさばらないコンパクトなものもありますので、人数や用途に応じて準備すると良いでしょう。
また、保冷効果を高めるために、前日に保冷剤を入れておいてクーラーボックスを予め冷やしておくのがおすすめです。
出かけるときは新しい保冷剤を入れることで、さらに保冷時間が長くなります。
身体を冷やす携帯グッズ
最近では、冷却グッズが色んなメーカーから発売されています。
冷感タオル・ポンチョ
濡らして振るだけで冷たさが持続し、UVカット機能付きのものもあり子どもでも使いやすいです。
クールネックリング
じんわりと首周りを冷やせるクールネックリングは一定以下の温度下で何度でも凍結できます。
選ぶときは、自然凍結温度がポイントです。
しっかり冷やしたい場合は、自然凍結温度24℃以下がおすすめです。
ハンディファン
街中でも見かけるようになったハンディファンは、手で持つタイプから首にかけるタイプまであります。
屋外のレジャーには両手が使える首掛けタイプがおすすめです。
また、ミストが出るタイプは冷感効果があり、こちらもおすすめす。
ステンレスボトル×氷のう
ステンレスボトルと氷のう機能を兼ね備え、飲料補給と冷却補助を同時に行える、今期注目の便利グッズです。
内部の冷却スティックに水を入れて凍らせて、ステンレスボトル本体にセットして持ち歩くだけの手軽さが特徴です。
熱中症の兆候と、熱中症になった時に取るべき行動

熱中症には兆候があります。
気づいた場合は早急に対処しましょう。
気づきやすいサイン
- 軽い症状:めまい、筋肉のけいれん、大量の汗
- 進んだ症状:頭痛、吐き気、だるさ、判断力の低下
子どもは「元気がない」「ぐったりしている」などの様子でも注意が必要です。
応急処置の手順
- 涼しい場所に移動する
- 衣服をゆるめ、首や脇、足の付け根などを冷やす
- 塩分が含まれている水分を少しずつ飲ませる
③は、できればスポーツドリンクや経口補水液が望ましいため、夏場は準備しておくと安心です。
嘔吐の症状が出ている場合は、無理に飲ませることはやめましょう。
症状が重い場合
意識がもうろうとしている、体温が高く自力で水分を取れないときは、迷わず救急車を呼びましょう。
まとめ
今回は、屋内と屋外それぞれでの熱中症対策や最新の便利グッズをご紹介しました。
- いつもと環境が異なると、熱中症リスクが高まりやすい
- 基本対策に加え、冷却グッズを活用することが重要
- 兆候を早めに察知し、応急処置を実践することで重症化を防ごう